名画

先日の録画で観た尼僧物語から心に移り行くよしなしごとでも。
最近は名画と呼ばれる作品、全く出てこないですね〜。私の若い頃は次から次と産み出され時間とお金が追いつかないくらいでしたが。
いや、若い頃だからこそ感性が豊かでより感動し易く、今の私は鈍感になってしまった為に今の映画に感動出来なくなっているだけなのかな?
いやいや、それは無いでしょう。やはり今の作品自体の問題だとおもいます。娯楽が増えその他の情報も氾濫し映画自体が人々からあまり受け容れられなくなり、それによってより容易に創られる駄作ばかりが産み出される・・・。それがまた一層映画離れに繋がりより製作費削減に繋がり駄作しか出てこない。こんな負のスパイラルに入ってしまっているような気がします。
ほんと観たいと思える映画、全く有りませんね。
この心臓に毛の生えた私でも若い頃の一時期映画に嵌っていました。三文映画館で雨の降っている(使い古したフィルムで縦傷が雨が降っているように見えます。)、3本立て数百円の映画をよく観ていました。
主に洋画が多かったですね。邦画って何であんなにつまらないものばかりなんでしょ? 好かった邦画? 何があったっけ。あまり思いあたりません。
山にのめり込むようになり映画館に行く時間が取れなくなり徐々に映画鑑賞も下火に。そんなおりかみさんに誘われ観に行った映画があります。余りにも久しぶりだったので偶には良いかと。
確か長谷川恒男がグランドジョラス北壁冬季単独登攀した時の記録映画だったと思います。これでアルプス三大北壁冬季単独登攀を世界初で成し遂げた訳です。調べて見ると【北壁に舞う】という作品のようです。まあ岩登りにのめり込んでいた頃なので充分楽しめた思います。
映画の後はかみさんに昼飯を奢ってやりました。はい、かみさんはまだ高校生でしたから。JR高島屋の上にあった映画館だったと思います。その下は飲食店街。流石に素通りはできませんから。
その後は全く映画館とは縁のない生活。子供が出来てからは子供向けの映画ばかり。【クレしん】か【ジブリ】ばかり。
T哉が中学生になった頃、偶々二人だけで出かけた事があります。たぶん【クレしん】の予定で行ったのですが、隣でスタローンのクリフハンガーをやってました。興味深そうに岩山の映画ポスターを見ているT哉に、「こっちにするか?」と言うと二つ返事でOK。久しぶりのハリウッド映画劇場版、やはり漫画とは全く違います。T哉も初めて視るハリウッド映画に大層感銘を受けたようで、その後暫くことある毎にこの映画の話をしていました。この大迫力がハリウッド映画の真骨頂ですからね。
その後は観てない訳ではありませんがあまり思い出せません。
あっ、AIがありました。子供型ロボットのやつ。あれにも感動のあまり涙を流してしまいました。
年と共に涙腺が緩くなっているんだから簡単に感動しそうなものなのに、なかなか感動する映画に出逢わないのはやはり駄作しか出回っていないって事なのでしょう。