ららっと百軒屋~♪

NHK BS1 で朝7時から【地球(アース)トラベラー】って番組を放送しています。
今年5月に撮影した劔大滝登攀を毎日15分、1週間かけて放送したものです。
T尾さんからグループラインで教えて貰い、録画したものを観て楽しませて頂きました。
実はこの番組、その後も今冬の利尻岳登攀と続き、その後は冬季の屋久島、昨秋の劔と続いています。流石に屋久島以降は再放送でしたが。
そこで何度もこの番組のテーマ曲を聞き続けています。人の音声が入っていますが何て言っているのかよく解りません。私の耳には「ららっと百軒屋~、や~、や~。」と言っているように聞こえます。
netで調べてみると、菅井えりさんの【Breath of earth】との事。【地球の息吹】とでもいうのでしょうか。それの歌詞で検索しても「歌詞はない」と表示されます。ぐるっと百軒屋? ぐるっと一軒家? ポツンと一軒家? なんかそんな番組もあるようでかみさんがよく観てました。
これはもうスキャットみたいなもので特段意味はないのかもしれません。
その後に続く太鼓、アフリカのネーティブな民族が奏でる太鼓のようで凄くエキゾチックです。そしてメロディーもまた。
地球の絶景の中を旅する人の心境ってこの曲から感じるようなものなのかな?
しかし良い番組です。15分づつチビチビ小出しってのが気に入りませんが。
紅葉の劔大滝、雪の残る春の劔大滝ともに見せて頂いた訳ですが、普通では絶対に見られない物が見れた訳で感無量です。
丁度私が現役の頃に劔大滝の完全踏破が為された訳ですが、その後もちょくちょく劔大滝の登攀記録は目にしていました。その頃購読していた山渓社の【岩と雪】という雑誌には読者からの投稿欄があり、先鋭的な記録がよく掲載されていました。まあ季節や条件を変えての初登が多かった訳です。こういった厳しい条件下での登攀にカメラを携えて行く者は皆無に等しく、記事に写真が添付されているものは極端に少なかったです。それに比べて如何に商売の為とは言えこんな鮮明な画像をふんだんに見せて頂けるのは本当に有難い事です。まさに地球の息吹を画面から体感できる訳ですから。光学機器の電子化が進み、高解像度で繊細な画像が軽量な機器で撮影できるようになった事、静止画でなく動画がごく当たり前に撮影できるほど電子機器の記憶容量が膨大になった事、そしてドローンのように軽量高機能なリモートコントロール機器が自由に使えるようになった事。これらの他に登攀用具そのものも大きく進化しています。これら全てがこの番組の放送を可能にしたのです。半世紀前とは隔世の感があります。
因みにナレーションは斎藤茂一さんと表示されていました。すわ斎藤茂吉の末裔か? 調べてみたら違っていました。お孫さんに茂一さんはいらっしゃいますが。
海外遠征登山と何かと縁のあった北杜夫も茂吉の子供であり茂一さんはその甥にあたります。そんな関係でナレーションしてたのかと思ったのはとんでもないお門違いでした。