尼僧物語

今日は曇天。昼からは雨。
朝の内に昨日の御在所通いの記事をupし、午後は暇に任せて録画しておいたものの見溜め。
その中にヘプバーンの尼僧物語があったのに気付きます。そうそう先日偶々番組表にあったのを見つけ録画予約しておいたのでした。
山関連の録画を見終えた後、尼僧物語を再生。
なんか暗いなあ〜、なんて思いながら観続けている内にいつの間にか引き込まれて行きました。
う〜ん、やっぱり好い映画だったな〜。いつになっても若々しさを留めているヘプバーンとやつれた顔のヘプバーンが居て、そして確かな演技力に完全に嵌ってしまいました。ウ〜、感動しました。そして最後のシーンが凄い余韻を残しています。ええ作品やった。
1959年の公開ですから1953年のローマの休日の6年後の作品です。この6年でただ可愛いだけのアン王女から大人の女性に大変身したと思います。そしてこの時のコンゴでのロケが、後のユニセフ大使としての活動に繋がっていたのかもしれません。
しかしどんな姿をしてもヘプバーンって綺麗です。尼僧時代の、感情を表さないという教えから、笑顔の場面は殆ど無いのですが、ごく偶に現れる笑顔がとても効果的でした。
話の成り行きからカトリック教会との間でかなりの交渉の上で完成した作品です。同年のベンハーの陰に隠れてしまい大きな賞には手が届かなかったそうですが、作品の内容としてはこちらの方がずっと高尚だと思います。まあスペクタクルがハリウッド映画の真骨頂ですから、ある意味仕方のない事かもしれません。評価する側に作品の高尚さを理解する力量が無いのですから。
何にしてもええ映画やった〜。