馬勝った。

10時に家を出て足助の白鷺温泉へ。
ずっと昔、今のように日帰り温泉ブームが訪れる前。そのころから看板だけはよく見かけていたところです。今日はNetで調べて場所も確認してからお出かけです。153号線の川向こうではなかなか解かりませんわなあ。
明治の頃からという古い旅館は至る所にその歴史を感じさせてくれます。案内された風呂場は誰もおらず全くの貸切です。あちこちタイルの剥がれた浴槽に浸かると少々温めで無色透明のさらっとしたお湯です。臭いも全くありません。これで硫黄泉?かみさんの勘違いかな?
しかし思ったより気持ちの良いお湯でゆったりと寛げます。
洗い場の蛇口を捻るとお湯と同時に硫黄の臭いがぷ〜ん。井戸水自体が温泉でそれを浴槽にはり循環させているうち硫黄の臭いがとんでしまうのかもしれません。
身体を洗っていると親子と思しき二人連れが入ってきましたがそれ以外には誰も来ません。
のんびりお湯を楽しんだ後休憩所へ行くとかみさんがまだ上がっていません。いつも鴉の行水のかみさんが未だだなんて。中で溺れていないかな? かといって女湯を覗く訳にも行かず。
泉質の表示を見ると硫化水素泉で湧出温度は17.5℃。飲用不可との事。一応本物のようです。
暫くしてからやっと出てきたかみさんは、「あれっ、もう上がっていたの?」
かみさんの評価もまあまあで余程ゆったり寛げたのでしょう。これでお値段800円。とてもリーズナブルです。遠路遥々稲武や平谷まで出かけなくてもこちらの方がお得です。なんたって近いのが良いです。空いているのも良いです。泉質も良いです。ああ暫く嵌りそう。
帰りにかみさんのお勧めのところでランチにします。ご近所奥様ネットワークの情報にはいつも重宝しています。
帰宅後昨日の写真のリサイズの続き。やっているうちにまた睡魔が…。
我慢できず寝室へ。あんなに良く寝たのに…。あっ、これは白鷺温泉の所為かな?やはり効能が凄いんだ。
4時頃起き出しリサイズの続き。5時過ぎに全ババ連とお茶していたかみさんから電話。
「今から買い物してから帰るから炭火を熾しといて。」
来たか。ああ面倒臭い。しぶしぶ準備にかかります。火が熾った頃にはかみさんも帰宅。早速蟹を焼き始めます。焼き終えると「ついでにこれも。」またワラジステーキです。
ウチワで火を強くしてから表面をさっと焼き、あとは弱火でじっくりと。
全部焼き終えやっとお父さんもエサにありつけます。
先に食い始めていたかみさんは「炭火焼きってどうしてこんなに美味しいんだろ?」
「そうかあ?」と言いながら私はまず金麦をグビリ。それから焼き蟹に手をつけます。
「ん? んまい。」確かに旨い。茹でるより焼く方が味が濃縮されます。淡白ながらこの濃厚な蟹の旨さが金麦に良く合います。ステーキの方もやはりフライパンで焼いたものより軟らかくジューシーです。
焼き蟹の難点は茹で蟹に比べ身が剥がし難い事でしょうか。なりふり構わず両手ともベタベタです。
足はまだ剥がし易いですが胴の方は焼かれて脆くなった殻が粉になり殻にこびり付いた身も綺麗には取れません。殻ごと食っても良いのですが、神経質なtanuoさんはそれも出来ません。
「あ〜、食った食った。もう入らん。あ〜、馬勝った(旨かった)。」
折角昨日メタボ解消に歩いてきたのに、また一段とメタボに拍車がかかってしまいました。
まあ良いか。旨いもん食ってさっさと死のう。
結局御嶽山の記事もまだ書きかけ。アップはやはり23日かな?