PC-holic

もうすぐお昼だというのにS司はまだ起きて来ない。
かみさんはお仕事、私は歯医者の後、喫茶店で一週間分の読書を済ませてきたというのに。
「車の練習に行くか?」と訊いても寝呆け声で生返事。 また明け方まで夜更ししていたようだ。
毎朝ソファーの前のテーブルにノートPCが置きっぱなしになっているところを見ると、何かやっていたのだろう。勉強なのかエロサイトを覗いていたのか? それは不明だが毎度家にまで持ち帰ってくるのは既にPC-holicになっているって事か。
「B4版では重過ぎる。」と文句を垂れながらいつも持ち歩いているようだ。
「デスクトップPCはどうしてる?」と訊くと「部室に置いてある。」 なんで家(アパート)じゃないのか解らないが、部室で使っているとか。あのデスクトップ、ゲートウェイの日本撤退の少し前だからもう4年くらい経つのか。メールチェックかブラウズィングくらいしか能力的にはきついかな?
ユビキタスコンピュータなんて言われ始めて久しいが着実に現実味を帯びて来ている。私はPHSしか使っていないが、子供やかみさんの使う携帯電話なぞ機能、能力ともに大きくi-modeサイトだけでなく通常のWebサイトもブラウズ出来るとか。カメラの画素数もデジカメ並みだし。(カメラとしての機能はプアですが画像、動画が送れるのはやはり便利である。
携帯電話とPCの隙間が急速になくなりつつある。私も携帯電話を使いこなせるようにならないと、TVの小林桂樹のようになってしまう。
PHSのセルラ機能で認知症徘徊者や迷子の位置特定をする動きがあった。(比較的狭いエリア毎の基地局を介して通話するので、どこのエリアにいるかがわかる。)
しかしハンディGPSの普及が早くGPS付き携帯電話の方が前期用途には現実的だろう。そうなるとイリジウム(衛星電話)が復活するかも。これがデファクトになれば山での遭難も減るし捜索も容易になるだろう。
しかし… 今以上に周りへの気配りもなく大声で喚き立てられるのはいただけません。
せめて山中くらいは、俗世間の雑音を【聞きたくない権利】を保障してもらいたいものです。


しかしS司のやつ、夜な夜な何をやってるんだろう。