犬も食わん

土曜の夜珍しくS司が早く帰ってきた。
週末でもあり、久しぶりに寝酒にビールでも。
冷蔵庫にはつまみになるようなものが何も無い。「辣韮でもつまみにするか。」
キッチンではかみさんが翌日のエサの準備。その中にサラダに使うのかハーブ入りのソーセージを切っていた。
摘まもうとすると「ダメだ。」
「PCの机の拭き掃除と、S司を風呂へ行かせたら好きなだけあげる。」
先日からその机の前に座るだけで痒くなる。と言っていた。そして先ほどからS司に風呂に入るよう言っているのにS司は全く言う事を聞かない。
「いらんわあ。」と言い捨てラッキョウだけでビールを飲む。その間夫婦で口喧嘩。言い争いながら雑巾で机を拭く。
悶着の後、かみさんが「『ごめんね。』は?」
私    「ごめんね。」
かみさん 「『僕が悪かった。』は?」
私    「あんたが悪かった。」
かみさん 「『僕が。』でしょ。」
私    「だからあんたが。」
かみさん 「%$!#%&%$。」
私    「はいはい、僕が悪かった。」
かみさん 「『ハイハイ』はいらん。あんたは赤ん坊か。」「次はあいつ(S司)をなんとかしろ。」
追い立てようとS司の方へ行くと、既に読んでいた本を閉じニヤニヤしながらこちらを見ていた。毎度の事ながらしょうもない口喧嘩に呆れていたのだろう。
私も照れ隠しに強権発動。S司の耳を摘まみ引っ張ってソファーから立たせる。そのまま風呂の方へ引っ張って行く仕草で手をはなす。S司はその勢いで飛んで行くかのように風呂場へ向かった。


子供にも呆れられている我々ってやはり変?