山靴

ダイニングを子供達に占領されているのでササッと食べてリビングに避難。お炬燵を独占しスマホで書き込んでいます。
いや、またもやこちらも占拠されこれからドラボンゴールのDVD鑑賞会。ジジはすごすごとエアコンの切れたダイニングへ。ひとり静かにPCの前でお地蔵さん。

先日の御在所で靴とアイゼンの相性が悪く、買う気はないのですがまともな山靴の相場を調べてみました。最近のnet広告は当人の検索履歴からそれに近い商品をバナー広告に表示します。これもAIの手法、気付かぬ内に個人の動向を盗まれている事に不快感を感じます。
その所為で最近は山靴の広告がしょっちゅう表示されています。
その中にLOWAのチベットというものがありました。チベッタの間違いではないか? そして往年の銘靴ローバチベッタが復活したのか? なんて思いクリック。よくよく調べてみるとスペルはTIBET。そうです戦後まもなく中国共産党に武力により国を奪われてしまったチベットの国名からとったようです。
反して往年のチベッタのスペルはCIVETTA。そうです、ドロミテの名峰に因んで命名されたものです。
話がくどくなりますが私の現役時代は裏出革の山靴の全盛期、その中でローバのチベッタとハンスワグナーのラングコッフェルの2種が双璧を築いていた時代です。今はハンワグと呼ばれロゴもHanWagですが、当時はロゴにもHansWagnerと書かれていたように記憶しています。
そしてこのラングコッフェルもドロミテの名峰の名前から来ています。スペルが気になって地図で調べてみると、最近はドイツ名のラングコッフェルはあまり使われず、イタリア名のサッソルンゴの方が一般的になっているようです。

そうですよねえ、もう40年も前の事です。裏出革の材料もなかなか調達出来ない、出来たとしてもとんでもない価格になってしまう今のご時世、往年の銘靴が蘇る事はないでしょう。
そしてアルペイン向けの山靴も爪先部分がトレッキングシューズのように反り返っています。歩き易さを追求するとこうやって反り返った方が良いのでしょうか。ソールがフラットな靴だからこそ嘗ての山靴に合った歩き方が出来、それに身体が慣れてしまうと反っていなくても普通に歩けます。そしてフラットな方がアイゼンもフィットし易いです。爪先が反った靴では爪先部分がアイゼンとの間に大きな隙間が空きフィットし難く外れ易くなります。
こうなったら靴でなくアイゼンを新しいものに変えるしか無いのか?
山道具なんぞにお金をかける余裕は無いし、困ったものです。