ポンチョあれこれ

先日ポンチョについて触れたのでその続きです。
今でも売っているのかとNetで調べてみました。
おお〜、今でも売られているのですね。ただそれに混じって変形ポンチョが多いようです。な、なんと袖が付いているではありませんか。返って蒸れ易いんじゃないかな?
昔の定番ポンチョは長方形の布の真ん中に穴が開いておりそこにフードが縫い付けてあるだけの単純なものでした。長手方向を前後とし穴から頭を通す。前後に垂れた布のウエスト部分を紐で縛る。ただこれだけです。短手方向の空いた部分から両腕が出ますが肩幅よりかなり広い為二の腕の半分くらいまで被ります。腕を下に垂らしていればあまり濡れる事はありません。前後も腰より下まで被りますので足もさほど濡れません。昔の山屋は大抵夏でもウールのニッカーに長靴下でしたので、かなり雨がかかってもウールが雨を弾きずぶ濡れになる事はありませんでした。
そして腕の下はがら空きですから全く蒸れません。この快適なこと!
そしてもうひとつ。大きなザックを担いでいてもその上からポンチョは被れます。だからザックカバーなんて無用でした。第一山用品店でも売っていませんでした。急に降られてもポンチョなら一瞬で被れます。
この利便性、見直してみるべきではないでしょうか。
ただ価格が安く儲からないのでお店の人が勧める事はないでしょう。
今主流のゴアの合羽、高価なのにスーツタイプの為着脱が面倒です。特にパンツの方、靴を履いたままでは凄く履き難いです。マーケットの買い物袋を靴の上から履き、滑りやすくして履くと仰る方がいらっしゃいますが、無精者のtanuoさんにはそれが出来ません。それに最近ではマーケットの袋は有料になってしまいました。そんな訳で急に降られた時は上着だけ。いよいよ本降りかとなってから仕方なく下を履く、というパターンになってしまいました。鈴鹿日帰りの場合面倒だからパンツ無しで済ませてしまう方が多く結局パンツの方は滅多に履きません。おかげで下半身ずぶ濡れって事になるのが多いです。
山用ズボンも昔はニッカーに限らずウールばかりでした。ウールは雨などを表面の毛羽立った繊維が弾きなかなか中まで染みる事はありません。湿っぽくはなりますがずぶ濡れにはなりません。雪も同様で表面の繊維に付いた雪は水滴になると中に染み込まずに外に落ちてしまいます。山用としてこんなに適した素材なのに今や化繊しか売っていません。新しい内は防水が効いていても所詮化繊は化繊、すぐ濡れ易くなってしまいます。濡れても保温性があると謳っていても、やはりウールとは雲泥の差のような気がします。
合羽のパンツ、オーバーズボンになりませんかねえ。オーバーズボンなら靴に煩わされずに容易に履けます。山用パンツ、ウール素材のもの販売してくれませんかねえ。