ブランデンブルグ

最近かみさんがナンプレに嵌っています。のべつ幕なし暇さえあればやっています。入院中は気が紛れるだろうと毎月数種類のナンプレ本を差し入れしていましたが、今ではi-Padでタダでやれるんですね。そりゃ嵌りますわ。
おかげで私の暇潰しアイテムが無くなってしまいました。
それで最近はスマホYoutube。kanakanaさんのピアノ演奏を良く聴いていましたがそこからドビュッシーやリストへ、一巡すると今度は昔懐かしいバロック音楽へ。ビバルディというと定番のイ・ムジチ。レコード盤を出すより手軽で良いです。さすが文明の利器インターネット!
そして昨日午後はブランデンブルグコンチェルト。全曲1時間半をかけて聴いてしまいました。流石に途中でなかだるみしましたが。
偶々ヒットしたのが順番がシッチャカメッチャカで6番から始まっていたんですね。順番が違うと別の曲のような錯覚が・・・。
しかしまあ心待ちにしていた4番5番が連続して最後に入っており、なんとかお気に入りの4番第三楽章、5番第一楽章が連続して聞けました。指揮も所蔵のレコード盤と同じカール・リヒター。指揮者が違うと聴き慣れない所為かフラストレーションが溜まってしまいます。
レコード盤からアップしたようで、盤面初めの針を落とすブチッという音まで聞こえてきます。盤面の埃を拾った音までも。なんとまあリアルな! 愛嬌があってつい笑ってしまいます。
Youtubeにアップされている曲というと現在現役の指揮者、奏者が殆どなのでどうしても違和感を感じてしまいますが、既に故人のリヒター指揮って言うのが泣かせますね。
他に候補に揚っていたものにブランデンブルグ門の写真がありました。そこでベルリンの壁をつい連想。
東西統合前に行った時はブランデンブルグ門は壁で閉鎖されており、現地商社の担当者が自分の車で案内してくれた時に観たものです。「あれが有名なブランデンブルグ門です。」と教えられても「ふ~ん。」と流すだけ。その時はこのレコード盤も所蔵していた筈ですが何の感慨もありませんでした。
その頃は東ドイツに入るのは飛行機で西ベルリンに入り検問所から東ベルリン、そして東ドイツの各都市へという順序を踏まなければならないのでした。チェックポイント・チャーリーから車で東ベルリンに入りましたが、実弾を込めた鉄砲を掲げた身長2mは有ろうかと思しき巨漢の東独兵に見つめられながらの通過はとても緊張した事を覚えています。
同行した商社員に「ここで急に走り出したら蜂の巣だよ。」なんて脅かされましたが、それが何の疑念もなく納得させられる状況でした。
ブランデンブルグ協奏曲からえらい昔話を思い出してしまいました。
因みに検問所のチャーリー(Charlie)はフォネティックコードの【C】で他にアルファ(Alpha)【A】、ブラボー(Bravo)【B】も有ります。検問所A、検問所B・・・って事ですね。
日本語では、【ア】(朝日のア)【イ】(イロハのイ)【ウ】(上野のウ)・・・となり昔の電報電信などで冗長度を上げて間違いを避けていました。今ではもう使われていないのかな?

〇〇門とか✕✕通りなんて言うのは〇〇へ向かう為の入口、✕✕へ向かう為の道路だと聞いた事があります。実際ドレスデンからマイセナーシュトラーセ(マイセン通り)ってのが有りマイセン市へと繋がっていました。(その途中にお客さんの会社があり、宿から毎日マイセナーシュトラーセを通って出向いていたのでつい覚えてしまいました。)

ベルリンの周りは全てブランデンブルグ州に囲まれています。どこからどう行こうがベルリンから一歩出ればブランデンブルグ。ベルリン中央のブランデンブルグ門から外へ向かえば必ずブランデンブルグに出てしまいます。それでブランデンブルグ門の名前が付けられた?
シャラララ、ララララ、ララララララララ、シャラララ、ラララララ~。第5番第一楽章が頭の中で鳴っています。