やっぱり観ちゃった。

やっぱり観ちゃいました、ヘプバーン3本目。
一応録画セットはしておきましたが、この映画ってちょっと暗いんです。そして重苦しいんです。
観ようとするには少し抵抗があり録画はしても観ないかも知れなかったのですが、やっぱり観ちゃいました。原題【Wait until dark】邦題もその直訳。
こうやって見直すと私の記憶とはかなり違う部分がありましたが、それは私自身が長い間に勝手に頭の中で作り変えていた記憶。人間の記憶ってホントあてになりませんね。
しかしまあ、凄かったです。思い起こすとこの頃の映画って大作ばかりです。そう言えば私、高校半ばくらいから20代前半にかけてけっこう映画に嵌っていました。洋画ばかりでしたね。封切りの新作も観ない訳ではありませんが、場末の廃れた映画館で3本立てとか2本立てで入場料150円とか200円の古い映画が多かったです。古いと言っても名作ばかり。中には抱き合わせでエッチなものもありましたが。
良い場面で雨がザーザー降っていたりしましたが、それはそれで趣のあるものです。(雨降り:フィルムの傷が白黒の縦線として映ります。それが雨降りを連想させるのでこう呼ばれていました。)
こういった大作ばかり見ていると邦画って見劣りし過ぎて滅多に観なくなってしまいます。ですから昔から芸能界に疎くても洋画に出てくる俳優さんは意外と多く存じております。と言っても昔の方ばかりですが・・・。
いや今の俳優さんもやはり若干は存知ております。みなさん流石にプロ。その力量たるや凄いものを感じさせられます。比べて今お茶の間を賑わわせている日本のTVドラマの俳優さん達、こう言っちゃあ失礼ですが「何なのこの人達、これでお金貰ってんの?」なんて事が頭の片隅に浮かんでしまいます。まあ中にはまともそうな方々もいらっしゃいますが。私がTVを観ないのはこれが原因かもしれません。

この頃の映画って必ず名曲と言われるようなテーマ曲がセットになっていました。レコード売場でも映画音楽というジャンルがありかなりの売上に貢献していました。不肖このtanuoさんも結構な枚数のLP版を所蔵しています。(コレクターか?)
これらの名曲、今ではTV,RadioなどでもBGMとしてよく使われています。半世紀も前のものですから今やクラシックの仲間入りしているかも。
若い人達には分らないでしょうが、我々老人はこういった曲を耳にするたび、映画のシーンと伴に若かりし日の思い出に胸をキュンとさせているのです。

いや~、ほんと映画って良いものですね~。 また水野晴郎さんのセリフが出て来ちゃいました。
さよなら、さよなら、さよなら、・・・。 淀長淀川長治)さんのセリフも浮かんできます。