先んずれば即ち人を制し 後るれば則ち人の制せらるるところと為る

lalaport東郷、オープンして早や1週間が過ぎてしまいました。
14日のグランドオープンより前に地元住民向けにプレオープンもあったようですが、ショッピングに興味の無い我家としてはプレオープン応募もせず。(かみさんはババ友を通じて行って来たようですが。)
グランドオープン後かみさんは混まずに入れるルート探しをしていたようで、その成果発表に付き合わされ私も早2回ほど行って来ました。
スムーズに入れても中はやはり人が多く、イートイン、レストラン共に長蛇の列、とても並ぶ気にはなれません。
しかし保守的、排他的土地柄の東郷町にしては、こんな大型モールを誘致するなんて凄い革新的な事です。
高度成長期の頃から全国的に各地方自治体は工場誘致、商業施設誘致に力を入れていました。国を挙げて発展こそが美学とでも言うような時代でした。そんな中、ここ東郷町は誘致に消極的で、名古屋市ベッドタウンに徹していた様に思います。静かな住空間を売りにしていたのでしょうが、企業誘致が少ないと法人からの税収も少なく住民サービスは基本的に持ち出しばかりですから町財政は火の車、必然的に住民税は近隣自治体より異常なほど高くなってしまいました。そして我々世代くらいから東郷町から逃げ出す(転居)人達も増えて来ました。それに歯止めをかけようとの事からの誘致かもしれません。
同じ愛知郡だった日進町、長久手町は既に市となって久しいです。西加茂郡だった三好町でさえ市になりました。未だ町の前に愛知郡が付くのはここ東郷町しか残っていません。
地域の活性化、発展を図ろうと動き始めるのが遅きに失したと思うのは私だけでしょうか。
しかしねえ、どれほど地域活性化が図れるでしょうかねえ?
三好市にはかなり前からi-mall、長久手市にはAEON、IKEA、天白区赤池にはプライムツリー赤池がオープンしています。プライムツリーでさえ混んでいたのはオープン1ヶ月程度まで。
lalaport、数週間で閑古鳥が鳴き始めませんかねえ? 商業施設間のカニバリゼーションが軽く済むことを祈るばかりです。
近隣道路の渋滞は困りますが、それも多少は我慢してでも地域活性化に寄与して頂きたいですね。
開発系民間企業に勤めていた身としては、標題の故事成語が常時念頭にありました。そして規模の割には他社より開発機器などの設備投資も時期規模共に上回っていました。これは一種のパラノイアの様なものでしたが、そうしなければ生き残れないのも事実でした。そんな我が身からすると地方行政ってぬるま湯に浸かっているような気がします。