オキザリス

春先から庭中にニョキニョキ、もう初夏だというのに未だ猛威を振るっています。
可愛い花なのでむきになって抜き取りもせず放置しています。目に余ったら抜き取る程度。それにこれは雑草のキカタバミと違い、牛蒡のように地中深く根を張っている訳でなく球根性でその球根ごと簡単に抜けます。
雑草のキカタバミも可憐な黄色い花を付けますが、恐ろしいほど繁殖力が強く種と匍匐茎の二段構えで繁殖します。草取りをしていてやけに顔にピシパシ当たると思ったらカタバミの種が弾けていたという経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。小さな牛蒡のように地中深く伸びた根は丸ごと抜くのが難しく、地表部分をちぎり取ったとしてもその根からまた新しい芽を出して育ちます。また匍匐茎を縦横無尽に伸ばしその着地点からまた新たな根が出て地中深く伸ばして行きます。暫く放っておくと匍匐茎同士が絡み合ってジャングルの様相を呈してきます。もうこうなったらシャベルで根こそぎ掘り起こすしかありません。背丈が高くならないのが唯一の救いでしょうか。
先日も匍匐茎ごと手で穿っていたら指先に激痛が。すぐ傍にオジギソウが植えてありその棘を思い切り掴んだのでした。オジギソウって冬場は地表部分が枯れてしまい硬い茎がほんの少し残っているだけなんですね。それに気付かず掴むと血を見る事になります。
「恨み骨髄に在り」のキカタバミの話はこれくらいにして、園芸種のオキザリスなんて可愛いものです。これも繁殖力は凄いのですが球根ごと簡単に抜けるところが可愛いですね。でも抜き取った物を他の雑草を抜いたものと一緒にして枯らしたつもりでいると翌年にはそこから一斉にオキザリスの花が咲きます。ここまで逞しいと参ったの言葉しか出ません。ただ根付いて欲しくない所と咲いても良い所をこちらが容易に決められる点がキカタバミとの違いですね。
日本古来のカタバミの他にニワゼキショウも春先によく見かけます。但しこちらはカタバミほどしつこくありません。ちょっと丈が高いのが難点ってところでしょうか。このニワゼキショウ外来種ですがもうすっかり日本に定着した感があります。あまり大きくないので芝地くらいでしか見ませんし。我家も建て替えで芝生を止めて石庭にしてしまったのでニワゼキショウもすっかり少なくなってしまいました。そう言えばネジバナなぞ全く見かけません。
外来種で今猛威を振るっているのはオオキンケイギクオオハンゴンソウでしょうか。先日境川ウォーキングコースを歩いていたらそこら中がオオキンケイギクで山吹色に染まっていました。豊田市辺りの153号線両側も山吹色に染まるようになってもう何年も経ちます。オオハンゴンソウ倉本聰の「北の国から」で正吉が百万本の薔薇の代わりに刈り取っていたくらいですから、かなり前に北海道でも定着していたようです。
かなり脱線してしまいましたが、オキザリスの写真でも。
(雑草のカタバミも学名には【Oxalis】が含まれているので園芸種だけがオキザリスではありません。)


あれ? トクサって花咲いたっけ?



いやいや傍に生えているオキザリスの花でした。



庭のあちこちに雑草の如く生えていますが春先から夏まで可愛い花で楽しませてくれるので駆除しないで放置しています。



緑の葉っぱの種はピンク、紫の葉っぱは白っぽい花が咲きます。いずれも雑草のカタバミよりかなり大柄の花が咲きます。他に風車のような花弁の種もあった筈ですが見当たりませんね〜。