オオキンケイギク

この時期、道路沿いなどに群生し、色鮮やかな黄色の花が乱舞する様はまさに壮観です。
なのですが実はこの花、繁殖力が強過ぎて在来種を駆逐してしまう為に特別外来生物に指定され栽培を禁止されています。
綺麗だからと言って持ち帰って家に植えたりすると処罰の対象になります。努々そんなことはなさらないように。
家の近所でももうかなり前から勢力を延ばし、特に国道153号線沿いの広大な分離帯なぞ息を飲むほどの美しさ。
国も何らかの対処はしているのでしょうが一向に減る様子はありません。

先々週の御在所通いで、菰野町市街地を抜けて湯の山温泉駅に向かう線路沿いがオオキンケイギク畑になっているのに気付きました。
たしか昨年はこんなに見なかったような。そして昨日の御在所通いでもまた目にする事に。今後は毎年この景色を観ることになるのでしょう。在来種に駆逐される事は無いでしょうし、おまけにこいつは周りが森林化して日当たりが悪くなってもしぶとく生き残るそうです。宿根草ですから根っこから掘り返して駆除するしか絶やす方法はないようです。観る分には綺麗なんですがねえ。因果な植物です。
今まで目にしなかった所に突如として現れ、それが絶えることなく蔓延り続ける。三重のこの辺りまで侵略の手が伸びているってその内日本中に蔓延してしまうのでしょうか。
私が20才くらいの頃、セイタカアワダチソウが日本中に広がっていました。あの繁殖力の強いセイタカアワダチソウでさえある程度テリトリーを広げた後は在来種と棲み分けるようになり、今では当時ほど目にする事もなくなりました。
オオキンケイギクも同じように落ち着くのかなあ?