困ったちゃん

今日の中日夕刊に渥美半島沖でのメタンハイドレート試掘の記事。
頭を白紙状態にして読むといかにもエネルギーとして使用が可能なように感じられます。いやその実現がもはや秒読み状態のようにもとれます。
解って書いているのか、それとも知らんぷりを決め込んで書いているのか。
昨年の3.11以来、脱原発が世論の主流となりその代替エネルギーのひとつとしてにわかに脚光を浴びているようです。
しかしこれはまだ研究段階であり海のものとも山のものとも判然としていないのが実情です。
1990年代以降いつのまにやら資源であるかのように一部の人々の間で決め付けられて毎年税金が注ぎ込まれているようです。これも原子力ムラならぬメタンハイドレート村となっています。本来の目的の研究よりもそれらの人々の利権となって税金を食い潰しているようです。
税金を使っている以上なんらかの事をしているように演じなければなりません。今回の試掘はそのジェスチャーってところでしょうか。
どんな事でも研究は必要です。しかしその研究成果に見合った予算が組まれるべきです。蓮舫さん、事業仕分けはこういった事柄に対してチェックするものなのですよ。まあ蓮舫さんもやってるふりをするのが目的だったのでしょうから無理な話でしょうね。
脱原発の流れで甘い汁を吸っている人達がいる訳で、その人達の既得権を侵害するのは各メディアも避けたいのでしょう。お互い持ちつ持たれつでしょうから。
メタンハイドレートに対してその埋蔵量から期待ばかりが先行し、それらの人々の心理に付け込み、またその仲間を増やそうとしている。…今のメディアがやっていることはこういう事のようです。
海外でもこれを研究している多くの人々がいますが、皆一様にメタンハイドレートを資源としては見ていないそうです。
取り出せるエネルギーより取り出す為に要するエネルギーの方が大きければ採算が取れる訳がありません。なんらかのイノベーションにより商業ベースにのるかもしれませんが、現在の所まだまだそんな新技術は思いついてもいません。
こんな状況ですから研究を続ける事は必要です。しかし何も知らない人々に過度な期待を抱かせるのは謹んで頂きたいものです。普通では考えられないほどの予算を食い潰しておいて「結局ダメでしたわ。」の一言で済まされたのでは堪ったもんじゃありません。
メディア各紙ともほぼ同じ表現なので○○ムラの○○法人とか○○団体、或いは○○機構の発表をそのまま掲載しているのでしょう。
一方的に伝えるのではなく世の中には全く悲観的な見方をしている人々がいる事、そしてそれらの人々の意見も同時に掲載するのが【ニュースの番人】の務めだと思うのですがねえ。
成績優秀な記者さん達ってホントなんにも知らないからな〜。本当に知らないのなら始末が悪い。知った上で知らんぷりを決め込んでいるのなら性質が悪い。いずれにしても困ったちゃん達ですな〜。