日本脱出?

最近日本から海外へ逃げ出す資産家が増えているそうです。
ポピュリズムに走り何も出来ない政治家、なんの付加価値も上げずに税を食い潰している官僚及び各種団体、閉塞した経済界、事なかれ主義の民衆、既得権にしがみつく各業界の人々、etc. etc.
取れる所から取ってやろうの増税増税自体は必要でしょうがその前に財布に空いた穴を塞がなければ全く意味がありません。)に嫌気がさし、稼げる企業から順に国外に逃げ始めています。それと同時にそれらの企業の稼ぎ頭達も海外に定住の場所を移しています。
このまま行くと稼げないお荷物だけが日本に残り、血税を搾取し続けていた政府、官僚等も共倒れって事になるのでしょう。目先の損得しか目に入らない人々にはそれに見合った将来です。
結局日本という国は行き着くところ(破綻)まで行かなければ国を立て直す事ができないようです。
宿主を死なせてしまう寄生虫なんて世の中そうそう居るもんじゃありません。宿主が死ねば寄生している側も生きて行けないのですから。こんなおバカな寄生虫だって事に未だ気付いていないのですねえ。
自分自身の哲学を持たない人達って哀れです。そんな連中に寄生されている我々国民はもっと哀れですが。
資産家の仲間には入れない私でも、預金を全て外貨に替えて海外へ逃げ出そうかと思った事があります。
しかしドライになりきれない私は結局は踏み切る事ができませんでした。
逃げるのは簡単ですが「それが本当に最良の選択か?」と問われれば、即「否」の答えが出てしまいます。
たとえ不遇の幼少期をおくってきたとは言え、やはりこの国を支え続けてきた先人達の恩恵のおかげで今の私があるのです。そして生まれ育ったこの国が大好きです。
今の世の中がいくら異常だとは言え、なにもかも切り捨てて自分だけの安泰を図るなんて私には出来ません。思想と言うほど大袈裟な考えを持っているわけではありませんが、できる事ならもう少し良い世の中になって欲しい、微力ながらもなにがしかの貢献が出来るのであればこの国に居残って尽くしたいと思います。
別に日本を見限って国外に脱出する人達を非難する気はありませんが、気に入らないからさっさと出て行くっていうのは短絡的過ぎるように思います。
赤貧の家庭に生まれた私、裸で生まれてきたように死ぬときも裸で良いではありませんか。三途の河の渡し賃が6文と言われていましたが、無一文で死んだからと言って彼岸への乗船拒否をされるわけでもないでしょう。
そんな事もあって死ぬ前の準備として稼いだ物は全て使い果たしてしまいました。いや6文くらいは残っているかな?
これで多少なりともこの国の経済活性化に役立ったかもしれません。これがこの国への最後の私のお勤めです。
子供達には金銭的にはなにも残してやれませんが自活して行けるだけの知識は身に着けさせたつもりです。
一生を通じてなんら社会貢献というほどの事はできませんでしたが、これが一般的な庶民のふるまい。
目に余るほどの悪事もしてこなかった代わりに善行もしていない、プラスマイナスゼロってことで勘弁していただきましょう。