GIPSI(ジプシー:Gypsy)

洋の東西を問わず、脳天気な人はどこにでも居るようです。
しかしまあどういう思考回路なんでしょうね。既に破産同然で月々町内の皆さんから家計費を融通してもらっている身でありながら、「今までの借金を半分返さなくて良いからもっと生活を切り詰めて節約しなさい。」との町内の皆さんからの援助対し、「それを受け入れるかどうか家族会議を開き時間をかけて決める。」って言い出すなんて。そんな悠長な事を言っていられる状況でない事が解らないのでしょうか。
挙句、「それじゃあ町内からの援助も打ち切ります。どうぞご勝手に破産してください。」と言われた途端、家族会議なんて時間の無駄は止める事にしたそうです。
こんなおバカな一家ですが笑って見ていられないのがなんとも哀しいです。だって我家の主もそんなおバカと同じ人種なものですから。
もうお解かりですね。豚のスペルPIGSの【G】の事です。
元々しっかりした経済基盤もなく、何の生産性もない官僚を異常なほど多く抱え、その官僚達は民間よりずっと厚遇されている。その官僚達に国家予算が大きく食われている…、どこかの国とよく似ていませんか?唯一の経済基盤であった輸出産業も異常な円高により力を無くし経済が落ち込んでいます。そんなこと知った事かと官僚達は既得権にしがみついています。そして経済活性化の手立てなど何ひとつしようともせず、財布に空いた穴を塞ぐ事もせずにおいて、増税しか考えていないのが我が国のドジョウ総理です。パパンドレウさんとなんら変わらないでしょう。
ギリシャ嗤うな行く道だ。」なんちゃって。冗談ではなく近い将来我が国もギリシャと同じ道を辿る運命なのかもしれません。
元々経済基盤が脆弱な上にユーロ加盟時には国家財政を粉飾して加盟した事が元凶です。粉飾が解った時点でユーロから切り離しておけば今の混乱は無かったのです。身の丈に合わない贅沢をしてそのしっぺ返しで国家が破綻しても、それはギリシャのみの問題で済んだ筈です。地域(国家)毎に異なった通過を使う事で経済的収支のアンバランスを調整しているのが為替です。統一通貨ユーロによりそれが出来なくなったのが今回の問題です。統一通貨ユーロ自体が大きな冒険と挑戦であり、今後もこういった問題は出てくるものと思います。今こうやって他国(主にドイツとフランス)が援助してもギリシャの体質が変わらない限りいくらお金を注ぎ込んでもいずれは切り離す事になるのではないでしょうか。それなら傷が浅い内に切り離してしまう方が得策と思います。ギリシャも破綻してしまえばIMFに頼るしか道は無く、今以上の緊縮財政を強いられる事になります。当然政府の無駄も勧告に従い公務員の大幅削減を強いられる事になります。こういった外科的な治療を行う方が立ち直りは早いでしょう。
今韓国の経済が活況です。1990年代後半のアジア通貨危機で韓国も経済破綻に瀕しています。その時IMFからの融資を受けるに当たり諸々の勧告を受け入れた結果、社会構造の大改革が進み今の強い韓国経済が生まれたのです。(エンターテイメントの韓流もその一環かもしれません。)
そう言えばアイスランドもつい最近経済破綻しました。そして今IMFの管理下で構造改革中です。やはり破綻を先延ばしするより早めの外科手術の方が良いと思われます。
内科的手法でいたずらに治療を伸ばされるとユーロ不安は解消されません。リーマンショック以来米ドルも不安定です。おかげでファンドマネーの退避先として比較的安定な円が買われ今の円高が続いています。実力以上の円高は海外資産を買い漁るのには好都合ですが唯一の経済基盤である輸出産業に壊滅的な打撃を与えています。パパンドレウさんの愚行に市場は敏感に反応し、ここ2日間は株価為替共に乱降下、まったく人騒がせな厄介者です。手持ちの外貨債権、また評価が下がったとかみさんが不機嫌です。


PIGS 改めて GIPSI(ジプシー:Gypsy)ってのはどうかな。ポルトガルやスペイン、イタリアより最も問題のギリシャをトップに据えるべきでは?