夢を売る

暫く前からあちこちでポンコツロボット?の写真が目についていた。HAL(コンピュータ学園)かどこかの宣伝かと思っていた。
そして今日の夕刊にも同じ写真が。その下にはWALL・E(ウォーリー)Disney・PIXARの文字。映画の宣伝だった。
PIXERと言うとアップル・コンピュータを追い出されたスティーブ・ジョブスがルーカス・フィルムのCG部門を買取り今までになかったアニメ、トイ・ストーリーを世に送り出した会社である。その後モンスターズ・インクファインディング・ニモなどを大ヒットさせている。
アップルの経営危機に呼び戻され、瀕死の状態から甦らせた後もアップルからの年俸はずっと1USDを通している。BIG3のCEO達に爪の垢でも煎じて飲んで頂きたいものだ。
年俸1USDとした理由が、常に軸足はPIXARに置いておきたかったからなのだそうだ。そのPIXARも大ピットにより大きな収益を上げまたまた資産が膨れ上がっているという。羨ましいとは思わないが(いややっぱり羨ましいかな?)天才とは常人の考え及ばない事を平気でやってのけるものである。
そのPIXARもディズニーに買われ(株式の等価交換)、結局スティーブ・ジョブスがディズニーの筆頭株主となり役員にもなっている。
パーソナル・コンピュータの黎明期にアップル、マッキントッシュを生み出し、アップル・コンピュータに復帰後はi-Pod、i-Tuneを生み出し、それらとは別の世界で数々のアニメ映画を世に送り出している。
よくよく考えてみると物を売っている訳ではない。物は媒体でしかない。映画も媒体でしかない。
売っているのは、そう、夢である。


先の見えないこの時期だからこそ、それが一番大切なものとも言える。
ポニョも良いけど、WALL・Eもね。