子供自慢

T哉が帰りがけに「これ誕生日のプレゼント。」と小さな包みをくれた。
開けてみるとLEATHERMANの工具。「Thank You. Thank You.」
ズッシリと持ち重みのあるもので携帯用ケース付き。
 
 
いろんなものがセットされており便利そう。
あいつ、自分が欲しかったんじゃないのかな。Bikeで出かけたときなぞ不意のトラブルに如何にも便利そうである。けっこう値段も張りそうだし…。


T哉が帰って行った後、S司が帰ってきた。
「これ誕生日のプレゼント。」言い回しまで兄弟そろってそっくりである。
こちらはデニム地の短パン。「Oh Thank You. Thank You.」私の返事も同じ言い回し。
見るとサイズがLでウエストが88cm。「おいおい、わしゃこんな太くねーぞ。ウエスト76cm。」
S司は相変わらずどこか抜けている。
「明日替えて貰って来る。」と言ったがなんとなく困った様子。
「面倒なのか?」
「地下鉄に乗って行かなきゃいかん。」
「じゃあ良いわ。寝間着に使うわ。」
折角の好意を無にしてしまったようでチョット気がひける。黙ってそのまま寝間着にしておけば良かったかな。