お兄ちゃんご帰還

月曜深夜、いや既に日付が変わっていたことだろう。物音と共にかみさんの声。
どうやらT哉が帰ってきて、かみさんが玄関を開けに行ったようだ。が、わしゃ眠うて起きれんかった。かみさんも直ぐ上がってきて隣のベッドに潜り込む。
長岡での研修は21日までだが二日の休暇を貰い19日の夜に引払ってきたようだ。
居ても居なくても良い存在なのか、一所懸命頑張ってくれたから大目に見てくれたのか。本人は後者と解釈しているらしいが、おめでたいヤツだ。
日曜にも結構な積雪があったらしくその後も大雪の予報が出ていた。「雪に不慣れなガキに事故でも起こされちゃかなわん。」と思っての事かもしれないが、おかげで途中の山間部でも大雪に遭わず無事帰ってこれたようだ。何はともあれ良かった良かった。
夏タイヤでFR、おまけにREは低回転域のトルクが極端に細い。雪との相性は最悪である。
この後は雪の無い大宮で来年1月まで研修。10ヶ月近くも研修期間がありその間タダメシ食わせてくれるとは有難い会社である。
週明けまで長い休み。その間グータラ生活を堪能している。「こんなにグータラしたの久しぶりだ。」なぞと宣いながら。
今日の夕食時、「こんなに食べ物があるって幸せだなあ。」なぞと言う。一体どんな生活しとるんじゃ。
久しぶりに会った学生時代の友人を引き合いに出し、「あいつ就職して生活レベルが向上した。寮にいた頃は50%引き以上でないと絶対に買わなかったのに、20%引きでも手を出すようになった。」
おまえもまだそんな生活してるのか。そんな事教えた訳でもないのに親に似て本当にケチンボである。そのくせ他方では無駄遣いばかりしている。これも親にそっくりである。
類は友を呼ぶ。T哉の周りには同種の人間が集まって来るのだろう。