椎間板ギックリ首

先日来、首の痛みがとれないので検診に行ってきた。
天白区植田のI整形外科。この地域では割と有名な老舗病院である。先代院長が引退してしまい二代目は頼りないとの悪評もあったが、それでも患者達からの信頼を勝ちとり相変わらずの盛況ぶりである。
そして我家の全員がこの病院の厄介になってきたのである。スポーツをやっていると小さなものも含め身体の故障は日常茶飯事である。骨折、靭帯損傷、筋断裂、なにかにつけて家族全員がお世話になってきたのである。子供達が競技を止め暫く来ないで済んでいたにも拘らず何もしていない私が来院することになろうとは。が、本当に久しぶりである。


問診の後はお決まりのX線撮影。腰椎の椎間板ヘルニア等は写真にはっきりと現れる事は稀である。写真で解かる程だととんでもない苦痛で立つ事も出来ないくらいである。
それが…、私の首の写真にははっきりとひずみが現れていた。通常横から見ると後ろに緩やかにたわんだ二次曲線を描いているのが普通である。それが明らかに四次曲線となっていたのである。加齢により骨と骨との間の椎間板が萎縮し頚椎に歪が生じたものらしい。歪んだものはいずれ骨自体がそれを修復するように変形し落ち着くらしいがそれまでの間痛みを我慢するのは御免蒙りたい。処置としては、痛み止め、筋弛緩剤、胃薬などの服用薬、それに痛み止めの外用薬、そして理学療法
理学療法はかみさんが東名古屋病院のリハ学院に通っていたので割りと身近なものなのである。が、自分自身がその厄介になろうとは思いだにしなかった。
いや、二十代の頃、山での現役時代に腰痛でこの病院に通っていた事があった。そのとき腰の牽引をやっていたのだ。
その傍らで首の牽引をしている人もよく見かけた。交通事故での鞭打ち症であろう事は容易に察しがついた。受けている人には失礼だが、その姿が可笑しく失笑を禁じ得なかった。それを今日は私自身がする事になろうとは…。牽引を受けながら自分自身の姿を想像すると、これがまた可笑しくてつい笑えてしまうのである。
この他、マッサージ、電気治療の三点セット、これを都度受けにくるようにとの指示である。まあ仕事の帰りにでも途中下車して受けに来るか。植田で降りても原で降りても結構な距離を歩く事になる。これも健康の為には丁度良いか。
マッサージは、マキタの電動工具にある電気カンナ(振動するサンドペーパーを押し付ける機械)みたいなものを患部に押し付けるのである。「マキタの電気カンナを買ってくれば自宅でもやれるな。」やってもらいながら笑えてくるのを一所懸命こらえていた。何が苦しいって笑いをこらえる事ほど苦しい事はない。患部が死ぬほど痛かったなら可笑しくもなかったろうが…。
電気治療は電極を患部に当て通電する事で筋肉を緊張させたり弛緩させたりして血行や代謝を促すようだ。これが一定周期で通電するのではなく、1秒周期から1Hzづつ周波数をスイープさせ1KHzまで行くとこんどはランダムに周期を変える。このパターンを繰り返し10分間続けるのである。電流の強弱はLEDバーグラフでモニター出来、一患者に3ポイントの通電が割り当てられている。同時に4名まで処置が出来る。処置中は物珍しく機械とそのモニタばかり眺めていた。
いずれにしても面白い玩具ばかりである。興味津々飽きる事もなくしっかり楽しめた。
処置をしてくれている療法士の人達と話をしながらというのも楽しい。うちのかみさんもこんな仕事を目指していたのか。日に日に回復してゆく患者さんと接する仕事は楽しいだろうなあ。同じ病院でも内科より外科の方が明るいらしい。内科は高齢の患者が多く完治して退院、という話がなく死ぬまでお付合いだそうである。そして出てくる話は「だれそれが死んだ。」というものばかりだとか。
外科の場合は手当てが及ばず患者さんが亡くなることもあるが、大抵は完治し笑顔で退院して行くのである。リハビリも社会復帰の為のお手伝いをしている訳で、いずれは笑顔でお別れというパターンが殆どである。
話題が首の筋肉を鍛えるって事になった。首の筋力で骨をガードすると頚椎ヘルニアになり難いそうだ。でもどうやって?と問うと、さすがPT、教えてくれた。手でおでこを押さえておきそれに押し付けるように首に力を入れるそうだ。そしてその逆、後頭部を手で押さえ首の筋力で押し付ける。前後だけでなく同じ要領で左右でも。一回5秒くらいを前後左右それぞれ5回くらいづつを1セットとして朝昼晩それぞれ1セットを毎日続けるだけで良いそうだ。
プロテインでも飲んでやると良いですかねえ。」「そこまでしなくても充分ですよ。」
とは言われたが帰りに薬局でプロテインを買ってきた。これから毎日プロテインを飲みながら首の筋力を鍛えるぞ〜。
若い頃には椎間板ギックリ腰、数年前には硝子体の萎縮から網膜剥離、そして今椎間板ギックリ首。私の身体はゼラチン質のものの老化が早いのだろうか。目玉は鍛えようが無いが首の筋肉、腰の筋肉は鍛えられる。老後子供達の負担を少しでも軽減するために鍛えられる所は鍛えておこう。その為には一日一杯プロテイン


プロテインとは違うが一昨日の夕飯はネバネバ尽くしだったなあ。納豆にオクラ、そしてトロロ。ネバネバしたものは精がつくとよく言われるがどうなんだろう。納豆は大豆だから蛋白質が多い事はわかる。オクラって見るからにセルロースばかりのような気がする。ヤマイモはどうなんだろう。蛋白質多いのかな?
庭に眼をやればムクゲの花。オクラの花もムクゲと同じ形だったなあ。ムクゲの実ってどんなだったかなあ、食べられるのかなあ。
ハイビスカスも同様タチアオイの仲間だったなあ。ハイビスカスの種はとった事があるがとても旨そうには見えなかったなあ。
そしてムクゲの横には百日紅の花。季節はすっかり夏。あっ、もう8月だったんだ。後一週間で盆休み。いつも季節に追いかけられている。次の休みを心待ちにするなんて事、無くなってしまったなあ。歳食う筈だし、椎間板ギックリ首も頷けるなあ。