リースでGood!

SoftBankから早速届いた。現行品が無いらしく、最新仕様の50M対応TA内臓タイプが送られてきた。
帰宅前に着いたそうで、不具合品との交換の為暫く後に引取りに来るとの事。
休む間もなく開梱し中身の確認。不具合品を外して送られてきた箱に詰め込む。やっている最中に佐川急便が引取りにきた。
「へ〜、佐川なんぞを使っているのか。」
佐川急便は荷物の扱いの悪さでこの業界では有名である。どこのメーカー、販社も「佐川だけは使ってくれるな。」と異口同音に言う。それほどまでに佐川の扱いの乱暴さは有名なのである。
送られてきた箱に緩衝材も無いまま放り込んでしまったが、「まっ良いか、どうせ修理するんだし。」自社製品じゃないとなるといい加減なものである。


夕食、入浴の後、パンツ一丁でセッティング。まずは埃だらけのサイドボードの上を拭き掃除。こんな事でも無きゃあ掃除なんて絶対にしない。だから偶にはこうやって壊れてくれなきゃ掃除もできないのである。
TA、スプリッタ内臓なのでケースは1台のみ。配線も少なく接続は簡単である。ゴチャゴチャだったのがえらくスッキリしてしまった。このモデム、無線LANカードを取り付けると無線LANルーターにもなるようだ。ハブのポートも4ch持っている。フルスペックで使えば隣に置いてあるメルコの無線LANルーターも要らなくなる。そうなればもっとスッキリするのである。世の中変わった。
4ポートあるハブも100ベース対応である。メルコのルーターは10ベースである。自宅内のPC同士も100Mbpsで繋がればでかいファイルの転送もぐっと速くなる。こりゃ便利だ。
LAN線で繋ぐのはモデムのハブに直接続する。別のポートをメルコのルーターに繋ぎそれをノートPC用(無線LAN)とする。
早速繋いでみると無茶苦茶速くなったような気がする。Speed Checkすると1M以上出ている。1年ほど前に計った時は700kくらいまで落ちていたのに。50M対応ってのが多少効いているのかな。殆ど回線状態で決まってしまうものなのだが。
買取りではこうは行かない。多少割高だがこれもリースのおかげ。リースで正解だったね。雷で壊れてもプロバイダーが直ぐ対応してくれるし。修理代は要らないし、修理待ちのタイムロスも無いし…。
意外と簡単に交換が済んで一安心。実はもっと手間がかかるだろうと諦めていたのである。昔のようにハードウエアのセッティングを楽しむなんて事は無くなってしまった。ほんの些細な事でも面倒なのである。出来る事なら何もしたくないのである。ましてドライバを持たなきゃならないなんて事になったら気がふれそう。ハンダ鏝なぞもってのほかである。変われば変わるものである。いやこれも年の所為?
欲しいのはハードウエアの個々の特性ではなく、今のNet環境だけなのである。だからPCのスペックにもあまり執着は無い。せいぜい快適に動くようメインメモリが少々多めならそれで良いのである。CPUのクロックが倍になったからといってパフォーマンスが倍になる訳ではない。場合によっては全く変化が感じられないかもしれない。それより操作が簡単で待ち時間が少なく済む事の方が重要なのである。
年とともに期待するものが変わってしまったと言うべきか。
つい最近目にしたレポートで消費者心理について研究したものがあった。
損失と利得が客観的に同じでも心理的には損失の方がはるかに大きく感じてしまう。この特徴を【損失回避】と呼ぶそうだ。「なるほど。」と納得してしまう。今回の事を例に取ると「セッティングが面倒なら例え高機能な物でも交換して貰わなくても良いかな?」などと本気で思っていたのである。まして買取り品だったら新品に買い換えるなんて発想は出てこないだろう。
この【損失回避】の心理は、まだ所有していないものに比べ今所有しているものの価値を高く評価する事につながるそうだ。これを【所有効果】と呼ぶそうである。「BBフォンが使えなくてもNetは繋がる、無線LANも繋がる、じゃあ面倒な事なぞしなくても良いじゃないか。」事実こう思っていたのである。
結局これらは【現状維持バイアス】と呼ばれるもので、時間の経過と共に強化されるとか。長年使っているとより強固になるのである。厄介な事に殆どの人がこれらの事に気付いていない。現状の価値を非合理なまでに過大評価しているという証拠を見せ付けられると返ってむきになってしまうこともあるそうである。
そうした心理を踏まえた上で新商品開発あるいはマーケティングをしましょう。との事なのだが、あまりにも自分自身の事が当てはまっていたため可笑しいやら気持ち悪いやら。
いかん、もっと何事にも積極的にならなくては。最大の敵は精神の老化である。あ〜、年は取りたくない。