オービス

今日久しぶりにT哉が帰ってきた。久しく対面していなかった。前回の帰宅時に23号線四日市オービスに捕まった事を聞いており気にはなっていたが、本人は「自分でなんとかする。」と言うのでこちらからTELするのは控えていた。
「出頭して来たか?」と聞くと「うん。今度交通裁判所に行かなきゃならない。」
ここでまず刑事処分(罰金10万円くらいか?)その後忘れた頃に平針に呼び出される。申開きの場が与えられ行政処分(講習2日と30日の免停か。)結局処分を終えるのは捕まってから半年後。
全くもってお上の仕事は納期なし。のんきなものである。オームの麻原の裁判だってまだやっている。全く税金の無駄遣いも甚だしい。こんなものせいぜい1週間、遅くても1ヶ月で処理してもらわにゃ。


23号線四日市で制限速度40km/h区間オービスというときっとあそこの事だろう。競輪場、三重橋と越え大正橋手前のオービスである。夜間、友人宅に向かう途中大型トラックに煽られ加速したら光ったとの事。GPS対応のレーダーなんて付けていても全く意味ないじゃないか。
T哉に限って横着な運転をするとは思えない。「おとなしく乗っていてもこんな車に若僧が乗っているってだけで嫉みの対象になるんだぞ。」と普段から言い聞かしている。世の中にはわざと捕まらせようと意地悪する輩もいる。なにかの腹いせでするのだろうが、そんな奴に騙される事自体T哉の方に謙虚さが欠けていたのだろう。
いずれにせよ高い授業料だが本人には良い薬になった事だろう。身を粉にして働いたバイト代が一瞬にしてパーになったのだから。
ラクションを鳴らしただけで刺される世の中である。マナーなぞ全く持ち合わせていない愚か者が大きな車に乗り優越感に浸っている。ハイパワーの車に乗る事で自分自身が強くなったと錯覚しているようである。
高級車に乗っていながら火の点いた吸殻を平気で道路に捨てる知恵遅れがいる。若者だけでなく初老の紳士然とした人でさえやっている。自分自身に恥ずかしくないのか?と思うが本人はそれがあたりまえとでも思っているようである。それが一歩車を降りれば謙虚な若者、紳士に戻るのである。これらの破廉恥な行動は車がさせているって事だろうか。
車は便利で楽しいものである。しかし媚薬のような一面もあり、ごく普通の紳士淑女達を犯罪者に変貌させてしまう事もある。車は恐い!


痛い思いをした事でより一層謙虚になる事をT哉に望む。