久々の晴天

ここ暫く曇りがちの日が続いていましたが、本日は久々の晴天。庭の若葉が輝いています。
特に目立つのが杠。落ち残った古い葉の上に覆いかぶさる様にクロムグリーンの若葉、その先には出始めたばかりの赤い新芽が鮮やかです。
木斛の若葉が艶やかに輝いています。これもよく目立ちます。
躑躅が終わり皐月にバトンタッチ、さほど目立ちませんが緑の中にポツポツと赤い花が咲いています。
梳くように小枝をはらった白樫の古い葉から30cmほど飛び出した若葉がまるで別の木が乗っかっている様でユーモラスです。
長い間バナナの薫りを漂わせていたオガタマもすっかり花が落ちてしまいましたが、それでもまだ少ないながらも細々と咲き続けています。本当に今年の花付きは凄かったです。
昨冬強剪定を施した楓はその反動か小枝を数多と伸ばし鬱蒼としていましたが、これも先日梳くように小枝を剪定、今は涼やかな形に整えられ目を楽しませてくれています。野村紅葉は暗紅色の葉を風になびかせています。イロハ楓も涼やかな樹形のまま新しく伸ばした小枝の先の赤から幹に近い所のクロムグリーンへとグラデーションが綺麗です。
それらの足元にはオキザリスの赤い花。これは雑草のカタバミの仲間で抜いても抜いてもしつこく生き残っています。半ば諦め。でもこれは背丈も低く他の雑草を抑えてくれる効果も有るのでさほど
目の敵にはしていません。こうやって花も楽しめるし。
百日紅も新しい枝が伸び若葉が萌え上がっています。その先の赤い新芽には・・・、ゲゲッ、蟻がいっぱい。アブラムシもいっぱい。こいつら共生してやがるんですね。
殺虫スプレーは? 切らしてました。
そうだ、物は試し、効くかどうかわからないけどファブリーズしときましょ。あまり使わないのに何処かで貰った詰替パックがいっぱい余ってたので。
こうやって庭を眺めたり、何かをちょこちょこやっている内に一日ってすぐ過ぎてしまうんですね。

審美眼?

視覚的なものなら人並みには持っているつもりですが、詩とか音楽とかはどうも直感的には理解できない事が多いです。特に巷で流行る歌など最初はなかなか馴染めずにいます。そして流行りが過ぎる頃にやっとその良さが解ってくると言うような事を繰り返してきました。
この性癖は子供の頃からずっと続いています。自己流にその原因を分析してみると、幼い頃の貧しさの所為で何かにつけ見知らぬ物事はまず疑ってみる事が身に付いてしまったように思われます。
先ず否定から入る。考えてみると哀しい性です。子供にも言われた事があります。「お父は否定的な事しか言わない。」
なんの力も無い貧乏人の小倅が生きて行く為に身に付けた唯一の処世術だったのですが。
この歳になると流石に否定的な事は口にこそ出しませんが、やはり腹の中では先ずは疑っています。それが知らず知らず表に現れるのか、腹黒い奴と思われる事もあります。
なるべくしてなった性格、今更直す気もありませんがその所為で不利益を被る事も間々あります。それでも20代の頃に出会ったラッセルの懐疑論のおかげで、この性格を時には肯定的に捉えられるようになりました。

前置きがくどくなってしまいました。
職について間もない頃、寮生活でしたが終業後はいつもラジオを聴きながら仕事関連の学習に励んでいました。やってもやっても世の中の技術は秒進分歩、追い付くどころかますます取り残されて行くような不安感を抱きながら毎夜あてのない学習に打ち込んでいました。まるで受験生の様なものですが、受験なら何処までやれば良いか目に見えています。キリのない学習の中の一服の清涼剤、これがラジオから流れる音楽だったのですね。
ちょうどその頃CCRが流行っていて猫も杓子もCCRのリクエスト。新しいものを懐疑的に見る性格はこの頃の方がもっと激しく、「この程度の曲が何だって言うんだ。そんなに褒めちぎる程のものでもなかろうに。」と思うのは自然の成り行き。
ですからCCRと聞くと先ず嫌悪感の方が先立ってしまい、素直に受け入れる事が出来ませんでした。

そして今この歳になって。
先日暇に任せてYoutubeを聴いていてCCRに行き当たりました。20代の頃を思い出しながら聴いてみました。聴き覚えのある懐かしい曲が流れて来ます。
「良い曲だなあ。何であの頃はあんなに依怙地になっていたんだろ?」
半世紀近く経ってから素直にその曲を聴く事が出来ました。タイムラグ約50年の審美眼、理解するのが遅過ぎねえ?

因みに CCR:Creedence Clearwater Revival

とうとう咲きました。

かみさんのババ友、Kさんから頂いたジャーマンアイリスが二年目にしてやっと咲きました。
球根(形はサツマイモですが)を頂いたのですが翌年は咲かず、今年になってやっと咲いたのです。土壌が合わないのかな? なんて思っていましたが一安心。3株頂いて咲いたのは一株だけですが、他の株も新しい葉っぱが活きいきしているので遅れて花芽を付けるかもしれません。或いは来年に遅れるかもしれませんが、株自体は元気なのでいずれは咲くでしょう。
普通のアヤメより花が大振りで迫力があります。惜しむらくは開花時(本日)がちょうど雨で、雨滴がいっぱい付き見苦しい点ですね。しかしアヤメ、ショウブ、カキツバタの類に雨はつきもの。この姿もまた一興かも。



無用の長物

今日も見なんだ。昨日もその前も。
なんだ、結局要らなかったって事か。先週土曜日に孫達がお泊りした時にゲームで使っただけ。TV自体あまり見ないし、睡眠導入剤代わりのは寝室にもあるしダイニングには時計代りのと料理番組の録画用と化しているお風呂テレビの2台があるし。
思い立って直ぐ買っちゃうからこんな無駄遣いするんだろうなあ。ひと月我慢してその時点でもう一度必要かどうか判断すれば良かったのに。
リビングで寛いでいる時って何してたかな? 専ら庭を観ながら庭いじりの構想を練っているか考え事しているか。或いはi-Padを膝で抱えながら調べ物しているくらい。
偶には観てやらんとかみさんが不機嫌になるかな?

忘備録

5月9日(月)はかみさんの検診日。いやその前に史クンを保育園へ送らないといけません。そうか、それで暫く前からアクアにチャイルドシートが付けたままになっていたのか。
我々はこの日が初出勤です。まず史クンを家まで迎えに行き、Mちゃんから段取りを聞きます。ウ~、多すぎて覚えられん。
はい、Mちゃんもお仕事なのです。保育園入園にはお母さんが働いていないといけないのです。
そう言えば家もそうだったなあ。T哉の小学校入学に合わせ名古屋市内からこちらに転居。S司も幼稚園から転園なのですが近くには保育園しか無く、保育園入園には働いているという証明が要るとの事。それで急遽、朝の新聞配達を始めたのでした。仕事は早朝だけなので昼間は専業主婦と同じで送迎は問題ありませんでしたが、日中働いているお母さんは送迎が大変ですね。
市内で二人を幼稚園に通わせていた時は送り迎えも幼稚園バスの所定の停留場所まで。それに比べると保育園は大変です。所定の位置に細々とした私物を置いたり持ち帰ったりしなければなりません。入園口の開錠施錠も決まりがあり厳重です。主にかみさんがやる事になりますが、私一人じゃとても無理です。で、初めの頃は二人で一緒にって事です。
そうそう、まず史クン一人でチャイルドシートに座れるかも問題です。かみさんでは抱きかかえて座らせる事は出来ませんから。迎えに行った時史クンに一人で座らせてみました。なんとか車に這い上がりそこからまたチャイルドシートに攀じ登り向きを変えて着座。見ていると当に登攀です。岩登り好きになるかも?
後はシートベルトでチャイルドシートを固定するだけ。これならかみさんにも出来ます。そしてお迎え時はかみさん一人(私はバイト)なのでなんとかこなせる事も解りました。OK、OK。
日赤へ行く前に一仕事、こうやって普段やらない事をやると脳が活性化されボケ防止に役立ちます。
辺鄙な所にある保育園に寄ったので日赤へのルートが変わります。新宿に出て牧野ヶ池沿いの裏道から西山住宅裏、東山動物園の上を抜け名大裏側から八事日赤へ。40年前は西山住宅に住んでいましたから本当に懐かしいです。道路の様子もすっかり変わっており一瞬間違えそうに。
この日は外科の検査ばかり。診察が無いので割と早く済みました。翌週16日が診察になります。
そして昨日、今日と史クンの送迎。今日は私のバイトが無いのでお迎えは私一人で行くように言われています。大丈夫かな? 解らなければ保育士さんに聞けば良いかな?

庶民の味方

昨日のランチは久々のスガキヤ
かみさんは渋々でしたが、スーちゃん祭りでもらったラーメン券の期限が5月いっぱいだった事に気付き、「使えなくなる前で良かった。」とご満悦。
ラーメン券2枚に、肉ラーメンとの差額とサラダセット代の合わせて390円を支払い二人でシェアします。この前にヤマギシでコロッケとソフトクリームを頂いているので今回はクリゼン(クリーム善哉:最近はこの略称、通じないんですね。)は無し。
何の気なしに麺から頂きます。食べ慣れた味です。半分ほど食べてお汁をすすります。「ん? 旨い!」今更ながらですが、スガキヤラーメンのお汁ってこんなにも美味しかったんですね。解っていながら暫くぶりに頂くとその旨さに感動してしまいます。これで360円、まさに庶民の味方です。
昨今の原材料高騰から4月から330円が360円に値上げしていますが、これだけのクオリティーなら5-600円してても充分納得できます。
そう言えば高校の頃、こんな噂がありました。曰く「スガキヤラーメンの出汁にはマムシが使われている。」
スガキヤの圧倒的なコストパフォーマンスに太刀打ち出来ない同業他社がスガキヤを貶めるために流したものかもしれませんが、ちょっと知識のある者ならマムシの毒は経口では吸収されない事ぐらい知っています。それに当時は強壮剤としてマムシの加工品も流通していましたから、図らずもスガキヤ繁盛に貢献してしまったのではないでしょうか。
かみさんもスガキヤのお値段が安すぎて気に入らないだけで、お味は好物の部類に属しているようです。決して口には出しませんが。
しかしこんなにハイクオリティー且つ超低連価格のラーメンが身近にあるのに巷のラーメン専門店を食べ歩いているS司クン、つい味覚センスを疑いたくなってしまいます。
以前付き合ってラーメン専門店へ行った事があります。かみさんにきつく促されて行ったのですが、ビョーキの予後ケアの一環と言う事も有り渋々了承したのでした。
その後も何度か一緒に行くよう勧められましたが、あれ以来私は行っていません。スガキヤなら付き合っても良いのですが・・・。
代わりにかみさんが付き合って行くようになったようですが、帰ってきてから私の耳元でこっそりと囁きました。「不味かった。
丸亀製麺の濃厚な【トマ玉カレーうどん】でさえ690円で頂けます。これってシメで頂くご飯まで付いてこの値段です。チョット高めのカップ麵と変わらないような専門店ラーメンより余程パフォーマンスは高いです。それにも増してパフォーマンスが高いのはやはりスガキヤラーメン。
かみさんとのランチタイムデート、いつもスガキヤなら私の懐もいつもポカポカ暖かいでしょうにねえ。

福岡屋

5月5日端午の節句子供の日
朝からかみさんが福岡屋へ行きたいと煩い。柏餅やちまきをご所望なのだとか。
「懐がピンチだからお金ない。」と言っても、
「今週はランチ行ってないからある筈だ。無いんなら山なんて行かんでいい。」
結局押し切られてしまいました。
福岡屋は家から少し遠いのであまり行く事は無いのですが、まあ行けない距離ではありません。でも最近混んでるからなあ。それにお値段もお高くなりました。昔はもっとリーズナブルだったのに。
ここを初めて知ったのは就職して間もなくの頃。職場の人達からの口コミです。車を持ち遠出するようになり、足助方面へ出かけた時には帰りによく立ち寄るようになりました。元来甘いものを買ってまで食べる事はなかったのですが、和菓子は洋菓子と違い油くどさがなく偶に食べるなら洋菓子より和菓子、いつの間にか和菓子なら買って食べる頻度も上がって行きました。
その頃は近場にも下町の和菓子屋って感じのお店が結構沢山ありました。ですから普段は専ら近場の和菓子屋で買っていました。それが今ではそれらの小さな和菓子屋さん、悉く廃業してしまい殆ど残っていません。子供達の嗜好に合わせ需要がケーキ等の洋菓子にシフトしたのか、スーパーマーケットなどで格安の和菓子が入手出来るようになった為か定かではありませんが。スーパーの物も偶に買う事もありますがやはり一味も二味も違います。世の子供達もあんな和菓子しか口にしていないから余計に和菓子離れが進んでいるのではないでしょうか?
所帯を持ってからはどうだったか? 職場に近い三好餅か名古屋市内の住居に近い山田餅で大福ってのが多かったような。
その内段々とかみさんの口が肥えてきて少々高級な和菓子も口にするようになって行きました。その頃から急に巷の和菓子屋さんが淘汰されて行ったような気がします。丁度その頃からですかね、足助方面からの帰りに福岡屋に寄る頻度が高くなったのは。
これは我家のビヘイビアになってしまい、T哉も矢作川辺りへのバイクツーリングの帰りにはよくお土産に買ってきてくれました。おっと、最近は滅多に無くなってしまいましたが、これはツーリング自体を自粛している所為かもしれません。

この福岡屋、足助街道大井橋のすぐ傍に在り、名古屋市内に住んでいた頃はさすがに何かのついででないと行く事はありませんでしたが、今の住居に移ってからは充分にお買い物の範囲に入ります。当然車移動の距離ですが。
もう10年くらい前ですかね、急にこの福岡屋が繁盛しだしました。それまではいつ立ち寄っても店内に他のお客さんの姿なぞ見かける事はなかったのですが、いつでも数人のお客さんが入っています。酷い時は店内に入り切れず、外の駐車スペースに設置したテープパーテーションに沿ってお客さんが並んでいる程です。
本日5月5日も来客が多いと想定してか外に赤いテープパーテーションが設置してありました。
そしてリーズナブルと思っていたお値段も若干お高めに。
それでもわざわざ出かけるかみさんってちょっと変?
この繁盛、なんと真央ちゃん効果だそうです。浅田真央ちゃんがこの近くの中京大に通っていて、帰りによく福岡屋で買い食いしたと話した事から有名になったようです。名が売れたのは良いのですがこの混み様はちょっと困っています。

かみさんは必ずここで蕨餅も買います。マーケットで売っているような白い半透明のものではなく薄黒く濁った半透明です。本蕨粉の灰汁の濁りでしょうか。普通市販されているものは実際はジャガイモでんぷんから作られています。片栗粉ですね。この片栗粉もカタクリの名が付いていても本当のカタクリの根から取ったものではありません。実際同時に食べ比べた事はありませんが、それぞれ別の時に食べた限りどう違うのか貧乏舌の私には判りません。かみさんにはこの違いが判るようです。
柏餅、ちまき、蕨餅の他に店内で桜餅が目に付いたので私用に一個御用達。
帰宅後、昼食の後で早速頂きます。いっぺんにいくつもよう食うなあ!
桜餅、私は葉っぱ毎食べる派です。あれ、葉脈側が内側に着けてある。こんな事されたら真ん中の太い葉脈が巻いたままの状態では取れません。めんどくさいなと思いながら半分剥がし太い軸を取り再度巻き付けて頂きます。
う~ん、桜葉の良い香りと塩漬けの塩分、それに道明寺粉のぶつぶつ感。やはりこの季節は桜餅が好いですね。そう言えば鶯餅置いてなかったなあ。春はこの二種類が最高なのに。
その後でちまきと柏餅。子供は居ない(アラフォーのおっさんがひとり居ますが)けど良い子供の日です。