初鳴き

先週の御在所、卯の花は満開だったのにホトトギスの声は全くなし。
T尾さんの話では、最近はあまり聴かなくなったとも。
すわ、鈴鹿ホトトギスは絶滅の危機? なんて思ってみましたが、そんなことは無いでしょう。
昨日、自宅でホトトギスの声を聴きました。遠くからの声ですが確かに「テッペンカケタカ、トッキョキョカキョク・・・」
そして本日、朝から遠くで近くで「トッキョキョカキョク・・・」しつこいほどです。
そうそう、この辺りは昔から鳥獣保護区に指定されていたのでした。
向かいの田圃にはアオサギやシラサギが頻繁に餌を摂りに来ています。偶に見た事も無いような鳥もやってきます。餌となる小動物、主にカエルですが、こいつは家の庭にまでテリトリーを広げています。
モグラに庭を荒らされるのが困りものですが、その捕食にイタチもやってきます。シマトネリコの木にはカブトムシがよくやってきます。それを狙って来るカラスの傍若無人さには閉口しますが、それも豊かな自然の一部とみればこんなに住み易い所である事に感謝の念がわいてきます。
そうそう暫く前からキジがよく鳴いています。声はすれども姿は見えず。最近は姿をあまり見せなくなってしまいました。こちらに住むようになった頃はよく家の庭をキジのつがいが散歩していたものです。かと思ったら田圃の横の道を歩いていたら、ポーンという大きな音と共に2mほど垂直離陸、そしてバサバサバサと水平飛行。こんな離れ業もよく見たものです。さすがに「ケンもホロロ」の実演まではお目にかかっていませんが。
カッコーの声ももうじき。いや御在所では既に鳴いていました。街中のカッコーは夏の風物詩。やはり暑くなった時期、まだ涼しい朝の内に朝寝坊のまどろみの中に聴こえてくるのが情緒豊かでよろしいかと。

アシナガバチの動きも活発になってきました。でも1匹の単独飛行ばかり。昨年あちこちに出来た巣を徹底的に排除したおかげでしょうか。孫への危害を避ける為にやった事ですが、その所為かアリとアブラムシが例年より多いように思います。世の中何もかもが微妙にバランスを取りながら生きているんですね。

カッコーやホトトギスに托卵されてもウグイスは毎年初春を告げています。ウグイス絶滅の前に托卵者の方が先に絶滅します。御在所のホトトギス減少もウグイス増加に伴いまた増加傾向に移ると思います。
一時悉く見られなくなった御在所のササユリも近年は本谷上部で増加傾向が見られます。やはり自然は脆弱ではなく頑健なものです。