御在所の魅力

ふう〜。今日は大雨でした。
と言っても行動中はコクイ谷で時雨に遭っただけ。車に帰り着き走り出したらポツポツ。なんて悪運が強いんでしょ。
温泉に浸かっていると本降りに。かなり大粒の雨です。
温泉から出て車に戻る時にはまたパラパラ程度。その帰路、四日市に向かっていると土砂降りに。まさに猫犬降りです。皆さん減速してワイパー全開。こちらはレインXがよく効いておりワイパーなしでも雨粒がコロコロ転がって行きます。小降りになっても遅いと思ったら途中道路冠水。下手に減速などするものだからマフラーから浸水しちゃうんです。もっと早く走ってよ。
その後も皆さんスローペース。もう直ぐ家ってところで完全にフン詰まり。微速前進約30分やっと到達した所も交差点が深さ30cmほどの冠水。その先には動かなくなった車が数台ハザードを点けて左車線を塞いで止まっています。これらの車が原因のようです。全く困ったちゃんです。
まあなんとか帰って来れました。
しかしまあ、なんと御在所の神様はサービス精神旺盛なんでしょ。これだから御在所通勤は止められません。


冗談はさておき、御在所の魅力について少々述べてみます。
現役の頃はほぼ毎週、十数年のブランクの後再開してからの十数年も殆ど毎週、よく飽きもせず御在所通いが続いているものです。
現役の頃はゲレンデと言う事もあり御在所に入り浸りだったのも納得できますが、岩登りをやめた今も御在所以外へはあまり行かないってのは少し変ですかね。
何故なのか自分でも良く解かりません。よく解かりませんが他地域への魅力があまり感じられないのも事実です。それと惰性で生きている所為か、家を出て気が付いたら御在所へ来ているっていうのが実態でしょうか。
それで飽きもせず御在所通いが続いているのですが、この変な行動パターンは私独自のものではないようです。
御在所仲間の方々も私とよく似ており暇さえあれば御在所通い。これは私の変な癖がうつったものかと思ったりもしたのですが、他の人にもそんな方々がいらっしゃるようです。
今年の春お会いしたスイーツお姉さん、この方もほぼ毎週御在所通いされています。なぜ他の山域に行かれないのか解かりませんが、このお嬢さんが仰った言葉が何かを暗示させます。
曰く「中道はフィールドアスレチックみたいで楽しい。」
私も岩登りに嵌っていた頃は、ただ歩くだけと違って岩登りには遊びの要素が大きいと思っていました。若者に有りがちな形而上学的なものを無機質な山に求めるより、単純に面白い事に熱中する事の方が精神衛生上も好ましいと思います。要は「しのごの面倒臭い御託を並べるより単純に楽しめ!」って事です。単純過ぎて詩人にはなれませんが。
現役の頃何故山へ行くのかと問われ、マロリーとは若干違った答えを返していました。「オモシレーから登る。」と。ホント単純だったのですね。
海外の方達は明確に山と丘を区別しているようです。Climb a mountain. Walk a hill. とは言いますがその逆は絶対に言いません。言い換えれば山は登るものであって歩くものではないのです。
これは日本語の山の定義付けが曖昧な所為だからでしょう。
昔、高田直樹がどこかで語っていました。
剣沢で合った外人が立山を通って来たそうですが、「立山は山(Mountain)じゃない。あれは丘(Hill)だ。歩いていたら山が見えたからこちらへやってきた。」と言ったそうです。言うまでも無く見えた山と言うのは剱岳の事です。
そういった視点で見ると鈴鹿には御在所以外に山は無いのです。そう、他はみな丘なのです。そんな事は無いと仰る方もいらっしゃるでしょうが、Mountain と Hill を明確に分けている人達からすればこうなってしまうのです。
当然御在所以外の山域にもmountain に当て嵌まる所が局部的にある事は否定しませんが。


そうか、だから私も他の山域に魅力が湧かないのか。やっと納得しました。
そして同様の嗜好を持つ方も居られて当然ですね。岩中毒のIお母さん然り。