難儀やなあ

リクエストのあったほうじ茶のペットボトルを持って行くと丁度夕飯の最中でした。
お粥だけ完食、副食はほんの少し手をつけただけで殆ど食べていません。
お見舞いで貰ったカットフルーツが食べたいと言うので冷蔵庫から出します。ほぼ毎日友人のどなたかが来てくれているようです。今日はMちゃんもSheyちゃんを連れて来てくれたそうです。Sheyちゃん効果のおかげで今日は殊の外元気そうです。
しかしうちのかみさん、ほんとうに沢山の良い友達を持っています。人付き合いの悪い私なぞ入院しても誰も来ないでしょう。
グレープフルーツはタクロリムス(プログラフ)服用中は禁忌なので残します。メロンを食べ始めてのどに詰まらせてしまいました。背中を撫ぜたり叩いたりしても飲み下せないようです。気管に入った訳ではなさそうですが看護婦さんを呼びます。看護婦さんは血中酸素濃度を調べ呼吸に異常が無い事を確認してから背中を撫ぜてくれます。素人の私がやるより手馴れたものです。嚥下用ゼリーを器にあけ少しづつを少々大袈裟にゴックンするように言います。暫く続けやっと飲み下せたようです。
年寄りが正月に餅を詰まらせる話を我々とは無関係な事のように聞いていましたが、嚥下障害ってごく身近にあることを実感してしまいました。そういえばかみさんの病院食、最近は何もかも細かく潰してあったのを思い出しました。嚥下障害を気遣っての事だったのですね。今頃気付くtanuoさんって本当に能天気です。
今日のお昼、Sheyに病院食を食べさせたそうです。嫌がらずにたくさん食べたそうです。これって離乳食? いよいよかみさん赤ちゃん返りです。
これからはフルーツものどに詰まらせないか気遣う必要があります。明日はパステルの【なめらかプリン】とお好み焼きが食べたいと言います。お好み焼きこそ詰まらせないように気を付けなければなりません。難儀な事です。
それでも食べたいものが出てきたのは食欲が戻りつつある証拠。食べたいものがあるのなら多少手間隙かけてでも調達しなければ。