ああ、じれったい。

福島第一原発、進展が遅いですね。現場で対応されている方々は一所懸命それこそ命を懸けてやってくれているのですが…。
津波被害が報道されたばかりの頃は世界中から賛辞の声が目立っていましたが、原発事故の進展の遅さから不満の声が上がり始めています。
情報開示の窓口として枝野さんが一人奮闘されていますが、司令塔である菅さんの顔が全く見えません。枝野さんも菅さんを差し置いてこれ以上のことは出来ず、さぞかし歯痒い思いをされている事と思います。一体何をやっているんでしょうね、この非常時に。
今回のような事は誰も経験がないのは当然ですが、それにしても知恵がありません。何も政権担当者に原子力のプロになれとは言いません。知らないからこそその道のプロを招集し対策を講じる為の場を用意すれば良いのです。Know How が無ければKnow Whoで良いのですがそれすらも無いようです。いや自前に拘り他人の協力を得る事を拒んでいるかのようです。そんな面子に拘る時ではないでしょうに。
事がここまで来てしまったなら、東電、東芝だけでなく国内外を問わずその道のプロに応援要請すべきです。こんな状態では他国の人々も怒って当然です。もしレベル7まで行ってしまったら偏西風に乗ってまずハワイ、北米、大西洋すら越えてヨーロッパにまで拡散してしまいます。
今回でも民主党の決断力の無さ、人脈のお粗末さが露呈されてしまいました。谷垣さんも超党派を唱えるならもっと積極的に自民党の人脈を駆使しその道のプロを集め緊急対策チームを結成すべきです。なにもバカ菅なんぞに遠慮する事はありません。
抜本的な対策も講じぬまま枝野さんにメッセンジャーボーイをやらせていたらその内死んじゃいます。
余談ですがそんな枝野さんを見かねて【エダーノ・ニロ】(edano nero.)…枝野 寝ろ(Please, Edano, go to bed.)って言葉が流行っているそうです。


つい先日YouTube大前研一さんが今回の事故についてコメントしているのを見ました。その日付が3/13ですから翌々日のコメントです。
情報もまだ少ない中でこれだけ的確な事を述べているのには【流石に大前さん。」と感心してしまいます。
短い時間の中で水素発生のメカニズムも説明されていました。燃料棒にジルコニウムを使っておりそれが水蒸気と反応して水素が発生するそうです。これは旧式の原発で使われているもので新しいものではステンレスに置き換えられているそうです。
今各国が自国の原子炉を見直すと言っていますが、ジルコニウムの危険性を認識してでの事かと思います。そういった点では今回の事故が問題提起したとも言えます。
大前さん、世界的にも20世紀を代表するグールーの一人と言われており、マッキンゼーで経営コンサルをやっていた事でも文系の識者と思われているかも知れませんが、実はMIT(Massachusetts Institute of Technology)で原子力工学のドクターを取っているのです。まさに今回の緊急対策チームの一員にぴったりではありませんか。大前さんを招聘すればその人脈から芋蔓式にその道のプロが集まると思うのですが。