杜撰なことですな〜

ついに年金不正受給の容疑で逮捕者が出ました。
高齢者の大量不明事件は海外でもかなり話題になっているようです。
特に日本が長寿大国である事が尚の事話を大きくしているようです。
かなり辛辣な批判もあり、それが当たっているだけに反論のしようもありません。
それがギリシャでも同様の事が発覚し、このままゆくとこの国でもあの国でもと次から次へと連鎖してゆくかもしれません。
殺人ほどの凶悪事件ではありませんがその年金をあてにして生活していた人では当然のなりゆきかもしれません。それよりもそういったことが何十年も見つからずに放置されていた事の方が問題です。
海外でそれを報じた記者の指摘ではその原因は以下の三点となっています。
1 時代遅れの戸籍制度による家族登録
2 厳しすぎる個人情報保護法
3 家族、地域社会との関係の希薄化
う〜ん、全くその通りです。
コンピュータなど無かった大昔から続いている戸籍制度、これって原型は大化の改新後の律令制度からですよね。大昔ならそれなりの役目は果たしてくれたのでしょうが、所轄の役所に置かれた原本だけではチェックのしようもありません。
最近何から何まで個人情報保護の為の手続きが面倒になっています。
銀行での預金の引き出しや解約でも本人かそうでなければ委任状がないと応じてくれません。それでかみさんは我家の預金を全て自分名義にしちゃいました。だって私が直接銀行へ行く事などありませんもの。
高齢者の本人確認がしたいと言ってもプライバシー云々と言って拒否されたらそれ以上立ち入る事ができません。
同じ家族であっても無関心、繋がりはお金だけって家も珍しくありません。当人が呆けていたりすると支給された年金などまるで自分のもののように着服する家族もいます。それが慢性化すると当人が死んでも「生きている事にしておこう。」となっても不思議ではありません。
そして近所付き合いもなく助け合う事すらできない状況が孤立や孤独死を助長しています。
最近は住基ネットって騒がなくなりましたがどうなってしまったんでしょ。
国民ひとりひとりにユニークナンバを割付け、家で管理するのではなく個人を一元管理すればずっと効率的です。台帳でなくコンピュータのデータベースに登録してしまえばどんな切り口からでもチェックが出来ます。殆どの国がやっている事が今もってやれていないって怠慢じゃないですか?働く人の10人に1人がお役人という多すぎる役人比率なのに。電算化してしまうとやる事がなくなってしまう、職が奪われるとでも思っているのでしょうか。
不正受給という犯罪も絡んでいるでしょうが、それが公然と行われるような環境を放置している事が問題です。
何も難しい事を言っている訳ではありません。やるべき事をきっちりとやっていればこんなバカな事は起こりようがありません。なにもかも人事という杜撰な仕事のやりかたが今回の事件の原因です。
やはり公務員改革が最優先課題ですかね?
菅さん、小沢さん、鳩山さん、そして民主党の皆さん、権力闘争なぞやっている時じゃないでしょ。そんな事も解からないこの人達、やはり政権担当は無理でしょうねえ。
政治も三流、経済も三流、そして国民も三流。ちょうどお似合いなのかもしれませんねえ。