置き土産

こんな私的な日記(ブログ)で政治むきの話なぞしたくもないのですが…。
それでも夕刊の記事につい物言いを付けたくなってしまいました。言わずと知れた鳩山内閣退陣の事です。
なかば同情的な意見もありついついそれらの方々のお人好しさに呆れてしまいました。
先の衆院選の時点から言っている事がおかしく、いくら前政権が不甲斐ないとはいえよくもまあ政権がとれたものです。日本国民の殆どが冷静さを失い過度の期待を抱き過ぎていた、というところでしょうか。
事業仕分けという訳の解からないもので本来必要な予算を削り、訳の解からない子供手当てなるものの財源の為常軌を逸した赤字国債の発行。8ヶ月に亘る迷走で当事者に無駄な期待だけさせて結果は元に戻っただけの米軍基地移転。そして改革どころか改悪でしかない郵政法案。
なるべくしてなった結果、というのが常識的な感想かと思います。
政治に同情など入り込む余地はありません。その同情によりどれだけ多くの人々に迷惑が及ぶ事か。それを思えばそんなものは罪悪でしかありません。
もっと早く辞めさせるべきでした。いや、選んだ事自体が日本国民としてとんでもない失敗だったと思います。
既に子供手当ては給付され始めています。この為の財政赤字、すぐに止めたとしても半世紀以上に亘ってその借金を我々国民が背負い込まなければならないのです。それが解かっていてこんな人達を選出したのでしょうか。おそらく何も気付かないまま甘言に乗せられたのでしょう。全くとんでもない置き土産を押し付けられたものです。
せめてもの救いは郵政法案が今国会中に通らないかも知れないという点です。郵政民営化によりやっと黒字化し始めたものが元の木阿弥になろうとしています。そうなればその負担までも我々国民が背負い込む事になります。是非とも廃案に持って行って貰いたいものです。
こんなとんでもない人達に同情するなんて余程心の広い方々なのでしょう。小市民の私にはとてもそんな心の余裕はありません。あの人達には充分な資産があり政治屋を辞めても食うに困らないでしょうが、我々には今後年金しか生活資金はないのです。その年金も破綻が迫っています。財政破綻しかけでは年金改革など出来よう筈がありません。全くとんでもない事をしでかしてくれたものです。