お炬燵

お炬燵がとうとう壊れてしまいました。
お炬燵の部屋にある大画面TVでゲームをやっていたS司が血相を変えてなにやらゴソゴソやり始め、聞いてみたらお炬燵が点かなくなってしまったとの事。
ヒーター部分を外して家の外で分解掃除を始めました。その後電源を入れてもファンも回らず点灯もしません。温度ヒューズでも切れたのでしょうがどこにあるのかよく解りません。構造が複雑で完全に分解できないため尚更です。
この炬燵はまだ名古屋市内に住んでいた時に買ったものです。数えてみると既に20年以上経っています。これだけ使い込んだのだから天寿を全うしたと思っても良いでしょう。
私自身は滅多に炬燵に入りません。主に使っているのは爺さんとかみさん、それに子供達がゲームをする時くらいです。という訳で私は壊れても一向にかまわないのですが、S司は自分が入っていた時に壊れたものだから多少責任を感じているようです。
「僕が東京で使っていた小さい炬燵ってどこだっけ。」
「お兄が友達に上げちゃったみたい。」
「お兄のは?」
「今、静岡で使っている。」
「じゃあ、ヤマダ電気で見て来ようかな。」
「雨降りそうだぞ。乗せてってやるわ。」
それで一緒にヤマダ電気へ。かみさんにガミガミ言われるのが嫌なのでしょう。
炬燵売り場へ行くと、長方形のものは大体2万円くらいでした。この時期は品数も少なくあれこれ選べません。家具調って事になるとかみさんの趣味も大きく影響します。勝手に決める訳にもいかないので、ちょっと電話してみたら忙しいらしくけんもほろろ。一端引揚げ皆で相談してからにしましょう。
帰る途中、T哉から電話。「お炬燵がエライ事になってんだけど。」
私  「ああ、S司が壊した。」
S司 「えっ、なんで僕なの?」
私  「冗談冗談、壊れちゃったみたい。今、ヤマダ電気。」
T哉 「いくらくらいするの。」
私  「2万円くらいかな。」
T哉 「安いじゃん。買ってあげるわ。」えらい太っ腹です。
私  「いいわ、そんなことしなくても。」


かみさんが帰ってきてから再度炬燵の話をすると、「どれでもいいから買ってきてくれれば良かったのに。」
「まあ、明日にでもS司と一緒に買ってきてちょうだい。わしゃどうせ入らないのだから。」


しかし20年もよくもったものです。こんなんじゃメーカーも儲からないですねえ。
S司はNetで炬燵を探しています。大きさは今のものと同サイズとすると、1050mm×750mmになります。このサイズで探しても在庫切ればかり。もうすぐ春。もうこの時期では在庫切ればかりです。残っているのは同じ製品でも価格設定が高いところばかり。この価格に送料や決済手数料を含めるとヤマダ電機で買ってくる方がお安いです。それにポイントも付くだろうし。


それで今朝出勤前に、かみさんにポイントカードと安心会員カードを渡しておきました。
帰宅すると、ジャジャーン。新しいお炬燵が据付けられていました。これでもう20年は使えます。私が生きている間は買い換えなくても良さそうです。