メタボ一直線

「ゲゲッ、全然減ってない。」
先日の御在所通勤の後、温泉から上がり体重計に乗った時の事である。減っていないどころか増えている。
思い当たるのは毎夕食後のデザート。このところずっと果物が大皿に山盛り置いてある。林檎、洋梨、それに柿。果物三色盛り、謂わばトリコロール・フルーツである。
今の季節、林檎というとフジ。黄色く透き通った蜜入りで適度の酸味と甘み、芳醇な水分は当にジューシーという表現がぴったりである。それにこのシャキシャキ感。この歯触りもフジならではの味のひとつである。
子供の頃は紅玉が普通だった。お手頃なお値段の所為か我家では紅玉以外はあまり口にした事がなかった。甘みも強いが子供の口には酸味が強過ぎてあまり旨いものとは思わなかった。その紅玉と比べるとフジなんて比べものにならないくらい旨い。
最近では紅玉なんて探しても手に入らない。ケーキ屋さんはどこから入手しているのだろう。焼林檎、アップルパイなどは酸味の強い紅玉でないと上手く出来ない。生食の旨いフジなぞで作ろうものなら味の薄い半端なものになってしまう。
洋梨はやはりラ・フランス。独特の香り高さと軟らかな食感、これが身上だが剥いたまま一日置くと、表面が半透明のゼリー状になり風味もガタ落ちになる。足の速さではトップクラスである。
柿は2種類が混ざっている。いずれも富有柿だが、小振りな方は我家で生ったもの、大きな方は各務原の姉が毎年送ってくれるもの。見栄えだけの違いで味は我家のも遜色は無い。いずれも熟れ過ぎるとドロドロになってしまうので追われるように食べている。
これら剥いたもの以外に、今年はミカンも大豊作ときている。小粒なので、皮と白いスジだけを剥き一個まるごと一口で食べられる。はい、女性のおちょぼ口でもお子ちゃまの口でも一口でいけるほどの大きさいや小ささと言う方が良いかな。一度に3-4個ペロッと食べてしまうほどの大きさである。


しかしなあ、夕食後毎日毎日こんなに果物を摂っていたんじゃメタボにもなろうってもんだ。特に糖分の多いものばかりである。
天高くブタ肥ゆる秋。ブタさんがどんどんブタさんになってゆく…。
tanuo(狸夫)さん改め ton-o(豚夫)さんに改名か。