時間単価

気が付けば明日から三連休だった。
若い頃のように連休を心待ちにする事もない所為か全く無頓着である。そしてカレンダーを見るとその翌週は飛び石連休である。
ここへ行こう、あそこへ行こう、と予定があれば休みを心待ちする事になるが、予定も何もない暇人のおっさんにはそう有難いものではない。何故って? 暇を潰すにはお金がかかるからである。
御在所通いでは今のガソリン高でも往復3000円弱。それにコンビニで調達するエサ代を含めても3000円強で済む。これで6時間は潰せる。3000円/6H=500円/H 時間単価500円となる。このように暇を潰すにはコストがかかるのである。帰りに寄る温泉も500円で小一時間、やはり時間単価は500円くらいである。尤も道中の時間も含めると10時間ほど費やしており、300円/Hとコストパフォーマンスはグンと良くなる。
本の場合はどうか。3000円くらいの本で6-8時間。6時間としてやはり500円/Hである。
茶店は? 380円/Hとなりややパフォーマンスが高い。
こうしてみると大体500円/H〜300円/Hくらいが暇潰しに要するコストである。
いや、かみさんとのデート、これは無茶苦茶高い。小一時間でも二人で3000〜5000円がかかる。しょっちゅうでは無い事だけが救いである。
同じ本でも絵の多いものはパフォーマンスが悪い。特に雑誌、漫画なぞは極端に高くつく。最近は買わなくなったが気付かない内にドケチ根性がパフォーマンスの高いものを選んでいたのだろうか。
そんな中、最近は凄くパフォーマンスが高くなっている。休みでも殆どお金を遣わないのである。買って読むよりタダで読む。おまけに暑い最中でも冷房付きである。そう、図書館通いである。こうやって節約すればスタグフレーションも恐くない。
でもやはり働く事に勝るものはない。暇が潰れてお金まで頂けるのである。お金を遣って暇潰しをするよりお金を貰って暇潰しをする方がずっと理に適っている。
よ〜し、リタイヤしたら掛け持ちでなんでもかんでもバイトに精出すぞ〜。例え時給が低くても必ず入ってくるのである。決して出て行く事は無い。
しかし人間って面白いなあ。自分の時間を働くと言う形で人に売っているかと思えば、その時間を潰す為に稼いだお金を遣っている。遣うのが嫌なら24時間働いていれば良い。働かない人に限って暇を潰す為にお金を遣っている。
全く人間って不可解な存在である。