雪こんこん

目覚めると外は真っ白。
これしきの雪、何を騒ぐ事があろうか。と言いたいところではあるが、何故かうきうきしてくる。
山の雪と里の雪ではなぜか違う。冬の山では雪があって当然。たとえ冬でも里では雪が無くて当然。当然じゃないものだから楽しい。
雪遊びをする訳でもないがあるだけで楽しい。
街中の雪道走行は緊張する。雪国ならこんなに緊張はしない。こちら名古屋辺りでは周りのほとんどの車がおっかなびっくりで走っており、極端に慎重な人、加減が解らず危なっかしい人などがいっぱい。そんな車に混じっての走行は神経を使う。と言っても私は助手席、かみさんが運転席なのですが。−−−いや自分でハンドルを握っていない分余計に神経を擦り減らすのかもしれない。
もともと雪なんて滅多に降らない土地柄、2駆でノーマルタイヤがあたりまえ。我が家のようにスキーにも行かないのに2台とも4駆でスタッドレス履きっぱなしという方が異常か?
昔は毎週出かけていたのでシーズン中はスパイクタイヤを履きっぱなしがあたりまえだった。数年前からパッタリと行かなくなってしまったが、癖とは恐ろしいもので冬になると必ず履き替えている。
で、家の車は雪が降ろうが槍が降ろうが No Problem. の筈なのだが、動かない車に進路を阻まれてしまえば4駆だろうがスタッドレスだろうが何の意味もない。だから緊張する。それが冒険心をくすぐり楽しくなるのかもしれない。


最寄の駅まで送ってもらい電車に乗る。電車も遅れているようで一本前の電車に乗れた。おかげでいつもより若干早めに職場に着いた。5cm程度の積雪。日も照っているし放っておいても昼頃には融けてしまうだろうと思っていたが、周りのお年寄がやけに騒がしい。「お客さんが来ても駐車場に入れないんじゃないか。」「雪かき用のシャベルが無いから困った。」云々。
こんな日にお客さんもそう来る訳ない。慌てなくても昼には融けているだろう。と思い雑音を無視していたが、あまりしつこいので「じゃあ雪をかいてあげるわ。」と重い腰を上げる。ダンボールを手に外へ出る。シャベルなんか無くったってこれしきの雪これで充分。かいていたら同様にダンボールを手に援軍が。
もともと雪遊びは嫌いじゃないので楽しみながらやっていたが、羨ましく思い援軍に来たのだろう。
嫌いじゃないが取り立てて好きという訳でもないので、好きな人達に任せ早々に切り上げる。
雪をさわったあとの手が真っ赤になりジーンと血液の流れを感じる。これにまた妙に懐かしさを覚える。そう子供の頃の雪遊びの思い出。


今日は仕事中にもかかわらず雪遊びを楽しんじゃいました。
街の雪も良いもんだ。