おちょやん

NHK朝ドラです。浪花千栄子さんをモデルとしている事は存知ていましたがさして興味もなく、かみさん達が観ている隣の部屋からの音漏れが夢現の中聞くとは無しに聞こえてくる毎日でした。ですからどういった内容なのかも判然としていないのが実情です。
そんな中、本日は少し早起きした所為か着替えの為に隣室を素通りしてクローゼットへ。その時に映っていたのが目に付きつい引き込まれ見入ってしまいました。
丁度ちよちゃんが役者から身を引き行方をくらましていたところへ、〇〇さんが一緒にラジオドラマに出ようと説得に来たシーンです。〇〇さんと言うのはドラマではどんな名前か知りませんが、花菱アチャコさんであることはすぐ察しがつきます。
その後、浪花千恵子さんはラジオのみならず映画でもアチャコさんの母親役、嫁さん役が定着したのも知っています。
小学校低学年の頃風邪で休んだ時などに、テレビで放映されるアチャコさんの映画を祖母が見ていたのを思い出します。如何にも昔の日本の母親像って感じが良く似合う女優さんでした。
世間一般では浪花千栄子さんは実生活でもアチャコさんの嫁はんだと思われていたらしく、それを否定している姿もどこかで拝見したように思います。
関西出身の我が家はアチャコさんに限らずよく喜劇を観ていたようです。暗い家庭環境の中で唯一それを忘れさせてくれるのが関西喜劇でした。しかし私自身はいつしかあまり観なくなりました。趣味或いは仕事にのめり込むようになるとそちらに没頭してしまい喜劇の助けを借りなくても済むようになったと言う事でしょう。
余談ですが関東人のお笑いは好きではありません。関西風の自虐ネタと違い相方を貶めて笑いを取ると言う手法が私には馴染めません。
漫才に限らず喜劇でもほのぼのとした余韻が残る、そう言ったストーリーによく似合っているのも浪花千栄子さんのお人柄だったように思います。
でもやはり一番よく覚えているのはオロナイン軟膏の宣伝でしょう。「浪花千栄子でございます。・・・そうそうオロナインは痔にもよろしおしてな・・・。」こんなフレーズも未だに覚えています。
そう言えば大塚製薬大塚食品って、オロナイン軟膏の浪花千栄子さんだけでなく、オロナミンC大村崑さん、ボンカレー松山容子さんと一度決めたら永遠に人を変えませんね。CM担当選択にも何らかのポリシーがあるように窺えます。
そして社会人になってからも、家庭を持ってからもあまりお笑いや喜劇とは縁が無くなってしまいました。笑う事が健康にも良いことは色々と言われており科学的にそれを証明する結果も出ています。それでもあまり観たいと思わなくなったのはそれなりに充実した生活を送れるようになったって事なのかもしれません。