秋便り

昨日の御在所通勤は本谷。汚水の谷なのであまり好きではないのですが、今年は割りとよく行っています。一年まるまる行かない年もあるのですが…。
秋の遅い今年ではありますが、ダイモンジソウの偵察です。昨年10月3日ではもう終わりかけだったのに、昨日はまだほんの咲きかけ。まだまだ蕾だらけでした。来週、再来週辺りが最盛期のようです。
まだ早いとは言え満開の株もあり、また初々しい開きかけのものもありそれなりに楽しんできました。
当に秋の便りの一報です。



帰り道、田圃の中の抜け道には彼岸花が咲き競っていました。これも1-2週遅れです。燃えるような赤が少々どぎついですが秋の風物詩のひとつです。
そう言えば最近のこの景色、昔とは大分違っています。稲がすっかり刈り取られているのです。
昔、藤原からよく俯瞰した里の景色、山吹色に実った田圃の一枚一枚を曼珠沙華の赤が縁取り、その外側を畦道の雑草の緑が縁取る。
台風前に刈り取ってしまおうと早稲種に置き換わってしまったのでしょう。農業の方法が変わり今ではもうあの景色を見る事が出来なくなってしまいました。暖かな秋の日のあの色鮮やかな田園風景、私の記憶の中にしかありません。


帰宅後、写真のリサイズをしていたら、開けっ放しの窓から涼しい風が流れてきます。その風に乗ってあの甘ったるい香り。10月初旬は金木犀の季節でもあります。裏庭に目を遣ると昨年ほどではありませんが山吹色の細かな花がびっしりと付いています。懐かしくもの哀しさを誘うこの香りが10月であることを思い起こさせます。
後一月もすれば山は雪。今年も後三月でお終いです。