IBS

昨年店仕舞いした筈のIBSからDMが来ていました。どうやら営業を再開するようです。
カタログを見ていると、同フロア内にブランド直営店を置いているようで、これは新しい試みです。ちょうど百貨店方式とでも言えば良いのでしょうか。メーカー側もこれらの直営店にアンテナショップの役割を負わせる試みなのでしょう。販売店として採算が取れなくてもメーカーのアンテナショップとして機能していれば良いという事でしょうか。IBS側としても各直営店の品揃えによる相乗効果で自店の販売増を目論む一方、フロアの賃貸し収入で固定費の負担を抑える、という事でしょう。
新しいビジネスモデルには違いは無いのですが、どこまでその効果が期待できるか。B to CではNet経由の商取引が年々増え続けています。この流れが変わる事はありません。とは言え直営店に来る客足は前にも増して増えると思います。やはり現物を手にとって見ない事には買うかどうかの判断がつきかねるでしょうし、カタログに無い情報を得るにはこういった店舗で直接質問をぶつけるしかないでしょう。そうやって足を運んでくれるお客さんを如何に取り込むか。やはりサロン的なものを用意し、山行に必要な知識や技術を提供する事を通じて固定客を囲い込むしか無いように思います。現在殆どの社会人山岳会が活動休止状態でもあり、その潜在需要はかなり大きいと思われます。販売店のサロンを通じて山仲間が形成されそれがひとつのコミュニティとなりその構成員全てを固定客として囲い込む。そうならない限りいくらメーカー直営店を併設しても生き残る事は難しいでしょう。