ヒル

鈴鹿の山もやっと冬の季節を迎えた。
秋から春までのこの時期、この鬱陶しい生き物もなりを潜め我々には別天地となる。
今朝の寝起き読書で珍しい記事を見た。
ヒル研究からの教訓】と銘うったこの記事、「言い習わされてきた常識も実は間違っている事もある。」ということの例えでヒル研究者の実験を紹介していた。
ヨーロッパの方では医療の一環としてヒルを使っているそうだ。日本でもヒルの唾液に含まれるヒルジンの血液凝固阻害作用を研究したり、吸血中痛みを感じさせない麻酔効果を研究したりしている、と聞いた事はあるが。
具体的にはヒルに吸血させる事により鬱血を解消し組織の壊疽を防止したり、唾液に含まれる物質で炎症を抑えたりするらしい。
ところがヒルも気まぐれで、こちらの思惑どおりに吸血してくれないらしい。そこでヒルの食欲を活性化する為に、食前酒としてビールを与えたり、サワークリームとにんにくを与えたりしていたそうだ。(いずれも19世紀の医者達の方法とのこと。)
そこで近年2人のノルウェーの医師がそれらの確認を行ったところ、ビールでは酔っ払う、サワークリームではなんら食欲増進には到らず、ニンニクでは死んでしまったそうだ。
論文では言い習わしは鵜呑みにせず疑ってかかれと言っているのだが、「ヨーロッパにもあの忌々しい生き物が生息しているのか。」と思うと興味深い。そう言えば、映画【Stand by me】でも池に入った少年達がヒルに食いつかれる場面があった。それも日本じゃ想像もできない超特大級である。アメリカにも居るのだからアジアと陸続きのヨーロッパにいてもおかしくは無い。


よし、来年の夏はチューブ入り【ハウスのおろしニンニク】でも持ってヒル退治に出かけるか。