試乗会

午後、豊田の倉地塗装さんへハチ公を引取りに行く。
かみさんがまだハチ公に乗っていないというので、引取り後は試乗会とする。
代車の軽太郎君に三人が乗り込み、いざ出陣。
子供達が幼かった頃を思い出す。かみさんの軽太郎に一家4人が乗り込み、キュルキュルと異音を発しながら、悲鳴を上げるエンジンを叱咤激励しながら走り回ったものだ。
あのころの軽太郎に比べ今の軽太郎は良く走る。見るからにボロの代車でも本当によく走る。


倉地塗装さんにて化粧を終えたハチ公とご対面。新車だった為かより美人になったようには見えない。はっきり言って全く変らない。変ってなくて当然なのだが何故かもの足りなく感じる。
でもこの美しさがいつまでも長持ちするし、お化粧の手間もかからない。
ゴールデンウィーク前に最初の洗車と仕上がり具合の再検査をしてもらう事になるが、それは入院の必要はなく通院で1時間程で済むそうだ。
退院後は試乗会。また153号線を稲武まで。かみさんは後部シートに乗ったが思ったより広いと喜んでいた。
稲武の道の駅で休憩し、帰りはお父が運転する事に。草履のままだったので足元が狭く運転し辛い。ブレーキとアクセルが近いのは良いが両方踏んでしまいそう。そのくせ高さが揃っていないようでヒールアンドトウが遣り難い。クラッチの踏込みが深くフットレストの位置が近い為シート調整がしっくりこない。もともとATを対象として設計してるのかな?
でもまあ走り出してしまえばどんな車も同じ。軽快に稲武路を走る。
香嵐渓が近付くと渋滞。こんな所から渋滞じゃあ先が思い病まれる。ストップアンドゴーの繰返し。おかげでクラッチのつなぎ加減がマスターできた。そのうちMTの乗り方も思い出したのか、頭では何も考えていないのに身体が勝手に動いている。身体で覚えた事って凄い!
気が付けばシフトダウンもダブルクラッチを踏み回転を合わせてからスコンと繋いでいる。我ながらスムーズ。
横でかみさんが、「やっぱりT哉よりお父の運転の方が安心して乗っていられる。」
「悪かったねー。でもやっぱりお父の運転はスムーズだな。」
「お前もダブルクラッチ踏んで回転を合わせて繋ぐ事を覚えたら?」
「T哉より私の方がきっと上手いよ。」
「それはこの前T哉に言ってやった。」


長い渋滞も過ぎある程度流れるようになる。
力石インター近くのカーブの連続が楽しい。本当にバランスの良い車だ。FRなのにオンザレールの感触はAuちゃんにもひけをとらない。(ドライのオンロードだけで言えば)
三好町に入り急に車が空いたところで、シフトダウン、ターン、急加速と繋いでみる。
やはり凄い加速。パワーウエイトレシオの良さとMTの取り合わせのおかげでしょうか。久しぶりの快感! ああ車に乗るってこういう事だったんだ。と昔味わった感触を思い出す。
本当にいい車です。買って正解でした。T哉もいずれこの快感を覚えるのだろう。若い時は乗って楽しい車が一番です。MT最高! ハチ公最高! ロータリー最高!