クイーン

昨日の事ですが、かみさんが観ていたTV。
なんだか暗くて滅入りそうな画面で出ている人の顔も表情が暗いです。
それでも何気なく一緒に観ていると、どうやらイギリスのロックバンド【クイーン】のお話のような。
途中でCMが入ると早送り。その時に表示された字幕に【ボヘミアンラプソディー】。「なんだ、やっぱしそうか。」
そう言えば数年前に何故か流行っていたなあ。【クイーン】がこの曲を出したのは遥か昔、かみさんと一緒になるそのまた前。私が未だ20代初期だったような。丁度夜のラジオで【CCR】が流行っていた頃のように思います。
それが何故か急に蒸し返したかのようにあちこちで【ボヘミアンラプソディー】が流行り出したのでした。
どうやらTVで映画の【ボヘミアンラプソディー】を放送し、それを録画したものを観ていたようです。
私には【クイーン】なんて余り興味もありませんでしたし、時期的にも完全にオワコン。なのですが観ているうちにどう言うわけか完全に引き込まれてしまいそのまま観続ける事に。
結局観終わった後には心地良い感動。涙腺まで緩んでいました。かみさんに見られないように意識して無感動な表情を作ります。だってかみさんに「女々しい奴だ。」なんて思われるの癪じゃないですか。
同時に知らなかった【クイーン】の一面も知れてそこでも心を揺り動かされる事に。
ボーカルのフレディマーキュリーの死がきっかけでこの映画製作に至ったようです。それが数年前の【クイーン】流行りに繋がったのでしょう。

【クイーン】が出て来る前、ビートルズアビーロードというアルバムを出しました。そこに収録されていた小品、本当に数十秒程度の作品ですが、ハー マジェスティと言うものがありました。意味合いとしては【女王陛下】、つい最近亡くなられた英国女王エリザベス2世を指しています。「女王陛下は可愛い素敵なお嬢さん。」と言う歌詞の出だしに始まるその内容は当時43歳のお年に差し掛かっていた女王陛下を口説くものでした。
日本なら「なんと言う不謹慎な!」とマスコミがバッシングの狼煙を上げ殆どの国民からも非難される事は間違いありません。それを平然と受け容れる英国王室の度量の大きさに驚かされたものです。いや、それどころかビートルズって王室からナイトの称号も与えられてたんじゃなかったっけ。まああれだけ外貨獲得に貢献してたのだから、それもありえるでしょうか。
そんな事を知っていた私からすると、バンド名をクイーンにするってビートルズの真似? と思ってしまう訳です。第一印象がこれですからクイーンを色眼鏡で見てしまっていたのは仕方のない事かと思います。

いや〜、そんな事とは別に本当に良い映画でした。こうやって感動に浸れるってまだまだ私の精神も老化していない証拠かもしれません。