聖地巡礼

朝ドラ、このところ恋愛ドラマになっちゃってますが、今風トレンディドラマと違い昭和感たっぷり。慎ましやかなルイちゃんが健気で恋愛系が苦手なこの私でも毎日心待ちにしています。
昨日はワーゲン・カルマンギアでダブルデート。まるでアメリカングラフィティーですな。
海を見ながら、「この海が(母親の居る)アメリカに繋がっている。」なんて言ってましたがどこの海に行ったんでしょ? 大阪湾の先はせいぜい瀬戸内海か淡路島か四国、和歌山まで遠出したとしてもその先にあるのはマレーシアかインドネシアアメリカとは方向違いです。まあ海自体は全てに繋がっていると言えば繋がっていますが。
すんません、また揚げ足を取ってしまいました。
宇宙人さんはアメリカをジャズ発祥の地と想い描いていたのかもしれません。アメリカ南部もそうですが、エンターテイメントとしてのジャズの聖地と言えばブルーノートが思い浮かびます。
マンハッタンの先っぽ、ハドソン川側にあるSOHO、その一角にある本当にこじんまりとしたクラブハウスです。名前の大きさに比べてなんとちっぽけなんだろうと、誰もがそれに驚くほどです。
不肖この私も一度訪れた事があります。昼間でしたし外から眺めただけでしたが。
宇宙人さんもブルーノートで演奏したいなんて思っていたのでしょうか?
このブルーノート、ジャズファンには聖地として是非とも訪れたい所のようです。
当時アメリカでは年に一度Comdex(コンピュータ業界の展示会)が開かれており、持回りでラスベガス、アトランタ、シカゴを会場としていました。そのついでに市場動向の視察も兼ねてニューヨークへ。その時の休日にワンデイツアーで立ち寄ったように思います。同行したYさんは私より一世代年上、生粋のジャズファンです。外から眺めただけですがまさに感無量と言った面持ちでした。それほどまでにジャズファンにとっては神聖なものだったのでしょう。いや、本当に笑っちゃうほどこじんまりしていて、軒がピアノの蓋の曲線に型取られているのが唯一特徴と言えるだけの貧相なものでしたが。
当時のアメリカの衰退を表すかのように車も人通りも少なく閑散としており好天の陽射しが返ってその寂しさを強調しているかのようでした。
先程netでブルーノートの様子を見てみると当時とは全く違い凄く賑わっています。当時路肩に駐車している車なんて全く見かけなかったのにnetの写真ではズラッと並んでおり人通りも多く完全に繁華街のイメージです。場所を移転したのでは?と疑ってしまうほど。
ただ周りの特徴的なビルの姿は変わっていません。この辺りのビル、道路に面した側の屋外に鉄製の非常階段が設置されています。それは最上階から二階までで舗道にまでは降りていません。非常時だけ降ろし常時は通行の妨げにならないよう揚げているのだと思います。都市部に住む低所得者層の住居というとこんなアパートが多いです。
そうそう映画プリティーウーマンでジュリア・ロバーツが住んでいたアパートにもこんな階段が付いていましたね。
SOHOは今若者に人気のショッピング街となっているそうです。元々は低所得の芸術家の卵などが安い家賃に惹かれ住み着いていた地域。ハーレム程ではありませんが、日雇い労働者や失業者も多く治安のあまり良くない地域でもありました。
あの頃からもう30年が経っているんですね。そりゃあ変わって当然ですね。

ルイちゃん、宇宙人さんと東京進出を皮切りにニューヨーク、ブルーノートにも進出できると良いですね。聖地巡礼聖地巡礼