観た、えがった〜。

やっぱり駿はええのう。男のロマンを謳っています。
堀辰雄もそれなりに評価されているのでしょうが、感性に乏しいtanuoさんといたしましては、恋愛などというものに重きを置くより、人の生涯を通して担うべき役割に重きを置くべきではないかと思う訳でして、必然的に恋愛物に対して嫌悪感とは言わないまでもそんなものを本や映画で見てみようなどとは思いません。
堀辰雄の原作を或るシーンのひとつとして拝借しているだけでストーリーはジブリそのものです。そう男のロマンです。
かといって男ってムラッ気が多くひとつの事に高いモチベーションを維持し続けるのは至難の業です。それを上手くリードするのが奥方の手綱捌きなのでしょう。男の成果の半分はやはり奥方の成果だと言っても過言ではありますまい。
不肖この私めも例に違わず、今までやってこられたのもかみさんのおかげと思っています。そんな気持ちもあり建て替えた家も持分を50%づつとしました。いずれにしても世の奥方は偉大です。
仕事が上手く行かず落ち込んだ時もそれを察した奥方は上手く亭主を煽てやる気を起こさせてくれます。日々の奥方の心遣いがいくら疲れて帰ってもそれを吹き飛ばしてくれます。作品中の堀越次郎もそのおかげで数々の成果を挙げる事が出来たのでしょう。
言い換えれば夫婦というものは同じ目標に向かって二人三脚で歩んでいるようなもの。恋愛なんてその同士と巡り合う為の手段のひとつでしかありません。手段の為に生涯を賭けるなんていうのは本末転倒です。その手段も恋愛以外にもアプローチはいくらでもあります。お見合いや人の紹介などどんな方法でも良い訳で恋愛に拘る必要などありません。一緒になってからお互いの理解を深め合い二人の歴史を築いて行けばよいのです。
こんな考えでいるものだから恋愛小説などというものをどうしても軽んじてしまうのかも知れません。
いずれにしても堀辰雄風でなくてえがった〜。