コミュニケーション能力

ステレオタイプ的に何もかも十把一絡げに括ってしまおうと言う訳ではありませんが、一般的に男性より女性の方がコミニュケーション能力が高いと言われています。
いろんな研究結果からもそういった相関性が認められています。
サンプルとしては甚だ一般性に欠けていますが、我家の構成員を例にとってみてもその傾向は顕著に現れています。我家の男共には、私を筆頭に極めてコミュニケーション能力の貧しさが認められます。なにも我家の【理系クン】S司に限った事ではなかったのです。これは遺伝かもしれない。
かみさんも一応理系なのですが、ごく普通にご近所の奥様方とコミニュケーションを図っています。
欠陥人間の我家の男共は、コミニュケーションの手段として言葉、文字、絵しか知りません。それがあたりまえと思っていましたが、その能力の高い女性などは身体全体でコミニュケーションを図っているようです。特に目の動きなどは中でも大きなウエイトを占めているようです。「目は口ほどに物を言い。」とはよく言ったものです。その情報発信と同時に情報収集するのも目です。相手の動きから言葉とは裏腹の真意を感じ取ったりできるのは、その通信プロトコルを持ち合わせていない我々には脅威的です。
言葉だけという我々のプアなコミニュケーションラインと比べ複数のコミュニケーションラインを持つ女性にとって、言葉以外のコミニュケーションラインが確保できないのはとても不満のようです。そのライン全てがコミニュケーションエラーとなる為普段はそのラインで図られていた情報伝達が全て言葉のラインに押し寄せてしまい、それで一方的に喋り続ける事になるのかもしれません。それに対し男共からのリプライはというと、「うん。」「ああ。」のみ。
コミニュケーションスキルが無いので、必要な事しか話さない、聞かないとなってしまいます。
その所為でよけいにコミニュケーションスキルが身に付かない。この悪循環に嵌ってしまっているのが我家の男共の現状のように思います。
そのため社交辞令なのか質問なのか判断がつかず、いきなり専門用語を交えた説明を始めたりする訳です。健常者から見てこれらの奇異な人種を【理系クン】などと呼んでいるように思います。
人付き合いが下手だから単純な動きしか出来ない機械に逃げる。それで尚更人とのコミニュケーションスキルが身につかない。細やかな心配りが身上の女性とは相容れられる訳がありません。
理系人間は頭が良い。なんていうのは全く的外れです。理系人間にはファジーなものを認める事ができません。(アナログ的な定性性は情報量過多で覚えていられません。)単純明快な答の方が情報量もぐっと少なく覚えるのが楽なのです。言葉以外のコミニュケーションには膨大な情報の処理が必要です。その処理さえもオーバーフローしてしまい全く手に負えないっていうのが理系人間の実態です。
ああ、哀れな理系クン。私の場合は幸い今のかみさんに拾って貰えましたが、S司クンはどうなることやら。