またまたBSプレミアム。
日本百名山と銘打って、本日は剱岳でした。
良いもんですねえ、ハイレゾ画面。大迫力です。
それにも増して驚かされるのはカメラワークの素晴らしさ。「ええ〜、剱ってこんな恐いとこだったっけ？」と思わせるカメラアングルです。
剱本峰への登りではハーネスを着けていました。この前の押切もえちゃんの槍と言い、一般道でも岩場が続く場合はハーネス着用を訴えかけているようです。たとえハーネスでも道具は道具、使い方を知らない視聴者の為にも着用の仕方、注意点なども説明した方が良いように思います。見よう見まねでは普通思いつきもしないような、とんでもない使い方をする人がいます。「着けていれば絶対に大丈夫」なんて過信を招く事にも繋がりかねません。
鎖場の鎖にハーネスに繋いだカラビナを架け替えながら登っていましたが、なんとまどろっこしい事を！ それも安全環付き。いちいち安全環をロックするのでしょうか？ よう解りまへんなあ。
なんだか高所作業用の安全ベルトを連想してしまいます。こちらはゲート付きのフックを掛けて行くのですが。
昔、会の先輩からよく言われました。「抜けるかもしれないから（一般道の）鎖やロープに頼るな。」 自分で確認していないものに頼り過ぎるなって事だと思います。剱のようなメジャーなところなら常にパトロールが点検してくれていると思いますが、マイナーなそれも滅多に人が通らないところではちゃんと固定されているかなんて解りませんから。
そんなこともあり鎖やフィックスロープなんて絶対に触らないという文化がうちの会にはありました。
「岩場では必ずハーネスを着用」と言う文化がテレビを通じて形作られつつあるようです。猫も杓子もそうなってしまったらハーネスを買えないtanuoさんはどこへも行けなくなっちゃいます。困ったなあ。まさか大昔のゼルバンなんて着けて行けないし…。シュリンゲでブーリン、その先にカラビナでも付けて代用しますか。しかしそんな事してたら周りからさげすみの目で見られるでしょうねえ。
山もファッション！ ですか？
