変り雛

夕べかみさんからお小遣いを手渡されました。
「あ〜、これで定期が買える。」と言うと、
「えっ、なに? ケーキが買える?」とかみさん。
「地下鉄の定期券だわ。」
「いや、確かにケーキと言った。」
「ぼくもそう聞こえた。」とS司。
「お雛様ケーキね。」
「そう言えば今度の土曜日は桃の節句かあ。」
「だからお雛様ケーキ。」
「家にお雛様は無い。」
「ここ、ここ。私がお雛様、変り雛かな。」と自分を指差します。
「変り雛ねえ、山姥雛か。」
言うが早いか蹴りを入れられてしまいました。
そして今朝、新聞に目を通していると、その横でかみさんがチラシを見始めました。
その中から1枚を取り出し私の横に置くと、トントンと人差し指で叩きます。
見るとイチゴの乗ったケーキの写真。
思わずププッと吹き出してしまいました。ホントやる事が面白いです。笑いのツボを根っから抑えているような性格です。ネクラの私にはとてもマネできません。
しゃあない、今日はケーキでも買って帰るか。
いつもこの手でまるめ込まれています。