おのぼりさん

前置き:
お出かけ前、かみさんの掃除中に布団干し。
風は冷たいが無茶苦茶良い天気。夕べ降ったのだろうか、日陰には薄っすらと雪が融け残っている。早春の陽光を受けロウバイが一段と大きく開花している。




手前のマンサクに目を遣ると少し咲きかけている。
まだ殆どが蕾のままだがその先が割れ黄色い花弁が覗いている。寒風が絶え間なく吹き付ける中、しっかり花弁を伸ばしている元気印をパチリ。





足元の福寿草はまだ眼が覚めないのか半開き。



路地植えのパンジーも、日陰の中融け残った雪を被り、いかにも寒そうである。
 


ロウバイの横のサンシュウも蕾の先が割れ開花の準備に余念が無い。




まだまだ寒く多くの草花はまだ葉っぱも出していない。そんな中で早春を彩る花々を見ると心が和む。
おっとっと〜、もう仕度が出来たのかな? じゃあぼちぼち出掛けるか。




本文:
久しぶりに名古屋市内へ。おのぼりさんは街へ行くとドキドキするのである。
当初は「JR高島屋へ。」と言っていたかみさんも、名駅は遠いので栄で良い事になり、松坂屋へ。
まだ午前中という事もあり、駐車は至ってスムーズ。エンゼルパークから連絡路経由で本館B2へ。
解ります? エヘヘ〜。赤福茶屋ですよ。


前の方に行列が見える。一瞬出遅れたかと思ったが、そう長い列ではなく店員さんが整理に当っている。どうやら持ち帰り専用の列のようである。
待つ事ほんの数分でお持ち帰り用2個入り6箱を手にする。数量制限があり、ひとり3箱までとなっている。夫婦2人で6箱という訳である。合計12個は少ない。家へのお土産、T哉の職場の同僚へのお土産で消えてしまう。
茶屋の中を覗くと客はひとりしかいない。「じゃあ寄って行こう。」となり、抹茶のセットをオーダー。



そして、ホントお久の赤福餅。



食べるのも「あっ。」ちゅう間。

ごっそうさん。
しかし…。なにか味が違う。以前のようなまろやかさが無い。どこかトゲトゲした味わいである。
これって剥き餡が混ざってないから?
あ〜あ、また日本の美味しいものがひとつ消えてしまった。
どこかのおバカが騒ぎ立て、伝統文化が消えてゆくのである。
賞味期限か何か知らんが、そんな事言うなら鰻屋のタレも賞味期限を何百年も過ぎた物じゃないの?
あっ、いかん。こんな事言ったら鰻屋も食品偽装で営業停止にされちまう。聞かなかった事にしといてね。


なんとなく納得が行かないまま外に出ると相変わらずの行列である。

窓口前は御覧の人数ですが、通路を隔て私の後ろにはまだまだ長蛇の列が続いています。
ファンって有難いですね。私も今の味には納得行きませんが、それでも今後とも贔屓にさせて頂きます。小豆って健康的で素晴らしい食材なんですよ〜。
かの加藤文太郎も山での行動食は甘納豆と煮干だけだったそうです。
こんなオールマイティーな食材を食文化に持つ日本って素晴らしいと思います。
それをぶち壊すおバカも残念ながら日本人なんですね。困ったもんです。ハイ。


その後かみさんは隣の寅屋で栗ういろうを御用達。その次はドンクのパン屋。
私ゃ、外で待たせて貰います。
 


帰りに八事でランチタイム。
午前中にお出かけするとこんなにも道路が空いているとは思いもしなかった。
食事中ニューズを目にする。なっ、なんと伊勢自動車道が雪の為閉鎖。
良かった。伊勢の本店まで赤福食べに行かなくて。悪運の強さに乾杯!


帰宅後また赤福を頂く。
なんと茶屋のお持ち帰り用2個パックのヘラはプラスティックじゃなく正真正銘の木製です。
お値段が若干高いのも納得です。



いくら小豆が身体に良いと言ったって、こんなに食べてばかりじゃそれこそメタボ一直線。
あ〜、晩飯抜くか。


Post Script:
相変わらずお日様燦燦なので福寿草の開き具合を確認。
おっ、開いてる開いてる。でも満開という程ではないな。やはり気温が低いからかな。