認定外泊

昨日珍しくS司が早く帰ってきた。かみさんはもうウハウハである。
ところが、「お父、寝袋ってあったっけ?」
「ああ、***にある。羽毛のはボロボロだから化繊の水色の方にしな。」
早速探し出してきて何やらやっている。
夕飯を摂り、風呂から上がると、「今から学校へ行く。今日は泊り込み。」と宣言。
ああ、やっぱりな。寝袋の事を聞かれた時点でおおよそは察しがついていたのである。
S司が出かけた後、またもやかみさんの気圧は急降下。むっちゃくちゃ不機嫌である。触らぬ神に崇り無し。近付かないようにしよっ。


S司の机の上に一冊の本が置いてある。【an inconvenient truth】 買おうかと思い、値段の高さに思い留まっていた一冊である。
よく見ると邦訳版ではない。後ろを見ると£14.99のプライス表示。えっ、なんでドルでなくポンドなんだ?
表示してあるURL www.bloomsbury.com にアクセスすると所在地はロンドンである。なんだ、この本アメリカじゃなくイギリスで刷られたものなのか。なんとも訳の解からない事である。なにもUK版なぞ取り寄せなくてもUS版は無かったのか。ポンドが今何円かは解からないが、なんとも高い値段である。確か日本語版で2,800円だったから結果的にはそれより高いんじゃないか?
中を見ると殆ど写真集である。文章は写真の説明程度でしか無い。世の中を騒がしている割になんとも中身の薄い内容である。いや、だらだらと文章を並べ立てる事が重要とは思わないが…。ああ、Netで買わなくて正解だった。この程度の写真集に2,800円もよう払わん。
とは言うものの、an inconvenient truthという表題はセンセーショナルであり、説得力もある。ブッシュのような不感症の人には文字ではなく視覚で訴える方が有効である。その為には文字は制限した方が良いのかもしれない。


最近よく耳にすることがらがある。温暖化が原因で海面水位が上がるとか。太平洋上の島国【ツバル】の状況などがその代表例として取上げられている。しかし学者の間での一般常識では「数度くらいの温暖化では返って若干の水位低下となる。」という事である。その事で温暖化が許されるなんて事ではないが、根拠の無い事をまことしやかに喧伝しているのは間違いだ。温暖化で海水面が上昇するというプロパガンダが、今の日本では常識になってしまっているのも異常であり残念な事だ。
この原因を作ったのはやはり無責任官僚の誤訳だそうである。問い質された挙句「なあにちょっとしたミスさ。」で済ましてしまう厚顔ぶりには開いた口が塞がらない。
原因は別にして水没の危機に瀕しているツバルの人達には大変な事である。大変な事ではあるが間違ったロジックだけは正しておくべきである。
人間の環境破壊による温暖化以上に宇宙規模の変化による影響の方が遥かに大きな変化をもたらす。地球は今までに氷河期、間氷気を繰り返して来た。今が第四間氷期であることは周知のとおりである。しかしそれは人為的な温暖化に比べずっと長い周期で変化している事であり人が抗う事の出来ないものである。今の人為的な変化は短期間の内に起こっている事であり、努力次第で抑える事が可能な事なのである。可能ならば努力すべきである。その為にCOP3、京都議定書COP10などで協議しようとしているのである。そしてアル・ゴア氏も政治活動から身を引きライフワークに選んだのである。
COP10開催候補地の名古屋市民として議長国に恥じないようにしなくっちゃ。