無断外泊

今朝、起きぬけにトイレへ。年寄りはおしっこが近くていかん。
起きたのに気付いたかみさんが、「てんちゃんがいな〜い。シクシク。」
無断外泊だそうだ。電話も繋がらないそうで、また早朝からしつこく電話をかけている。やはり出ない。事故でもあったのかと心配だが、あいつは昔からそういうことには無頓着。新聞にもS司が巻き込まれたような事件は載っていない。もう心配するのは止めた。


帰宅してからかみさんに確認すると、夕方一度帰ってきたそうである。そしてバイトに出かけたとか。携帯電話を無くしたらしい。ああ、あいつらしいわ。相変わらずである。落としたのか置き忘れたのか、この前も保険証やらキャッシュカードやら落としたばかりである。幾つになっても小学生以下である。知恵が足りないのは一生直らないのだろう。
長島茂雄も一茂が子供の頃、野球観戦に連れて行き一茂を忘れて帰ってきた。という話を聞いた事がある。長島さんほど大成した人なら、「ああ、天才はやはりどこかが違うなあ。」と言って貰えるが、大成しなかったらただの馬鹿と言われるだけである。
で、うちのS司は後者の公算が大きい。今でも皆から馬鹿だ馬鹿だと言われている。
よりによって最初の外泊時に電話も紛失するとはねえ。要領も最悪ですな。
それはそうと、どこに泊ったのかな。彼女が出来るほどの甲斐性もないし、どうせ研究室で夜明かししたのだろう。よく追い出されなかったな。
一度追い出されずに済んだら、以後もしょっちゅう入り浸りになるのだろうなあ。ダラダラとメリハリのないやつだから。
携帯電話も無けりゃ無いなりにすんでしまう。お気楽てんちゃんなのである。
近頃では携帯電話症候群というかメールチェックシンドロームと言うのか、異常なほどの依存症が社会問題になりつつある。
会議の席でもメールが気になりコソコソとチェックする人が増えているらしい。これにより集中力が極端に低下し仕事の生産性が大幅に下がっているそうだ。こうなるともう病気ですなあ。
幸いうちのS司に限っていえば、絶対にその心配は無い。
しかし…、電車の中でも携帯電話と睨めっこしているあなた! あなたはもうこの病気に冒されていると思った方が良いですよ。