ジジババ保育所

今日もジジババ保育所の開所です。ババが買い足した百円ショップの変わり種シャボン玉で遊びます。ある程度やったところでガキ共の面倒はS司に任せジジは庭の草取りです。時々子供達に目を遣りながらやっていると、お昼の支度を終えたババも出て来ました。これで庭仕事に専念できます。我家に蔓延っていたニチニチソウ、殆ど除去したと思っていたらまだあちこちに残っています。隣地の草叢は最早ニチニチソウのお花畑と化しています。
そう言えば最近近所の空き地もニチニチソウ畑になっています。今年は殊に増えたように感じますが、まさか我家がクラスター増殖の発生源?
他の草木の生育が阻害されるので我家では刈り取っていますが、その心配が無ければ放置しておいても良い草木です。長期に亘り可憐な花が楽しめます。繁殖力が強く手入れも要りませんし。
それにこのニチニチソウって医学的にも有用な植物なんですね。これに含まれるアルカロイドにビンブラスチンってのがあるんですが、細胞の増殖を阻害する作用があり抗癌剤として使われています。私もこれのお世話になった事もあり、我が家での刈取りでは少々後ろめたさを感じながらやっています。
昨日の新聞に、【免疫チェックポイント阻害薬】が取り上げられていました。代表的なものに【オプジーボ】があります。数年前に本庶佑さんがノーベル賞を授与された事とその薬価がとんでもなく高額な事で有名になった薬ですね。
長ったらしい名前ですが薬効を表すにはこんな長い名前になってしまうんですね。免疫細胞は攻撃して良いかどうかを知る為にセンサーのようなものを持っていて自分の身体を攻撃しないようになっています。ずる賢い癌細胞は、このセンサーに働きかけて免疫細胞に攻撃させないようにしています。【免疫チェックポイント阻害薬】はこのセンサーが癌細胞に騙されないようにその機能を妨げ、癌細胞を攻撃させるように仕向けます。
この他に取り上げられていた【分子標的薬】も今では一般的に使用されています。こちらは癌細胞が増殖・転移する為に作り出すタンパクの分子構造にのみピンポイントで攻撃を加えるものです。乳癌細胞の分泌するHER2タンパクを攻撃するハーセプチンが有名です。かみさんもこのおかげなのか術後6年を迎えようとしていますが転移、再発は全くその気配もありません。
これら治療法は併用して行うのが一般的で、患者本人のDNAに合う治療法を選択して行きます。言わば治療法のオーダーメイドですね。最近よく言われるプレシジョン・メディシン(精密医療)はこう言った事から出てきた言葉です。

ジジババ保育所の業務をサボりやっていた草取りからえらく話が飛んじゃいました。