……

検査入院、日曜までかかると言われていたのに今日退院。
早く終わったって事はさほど深刻では無いという事だろうか。
本人は元気が無い。まだ痛みが残っており不機嫌そうに言う。「あんなとこににいたら病気でなくても病気になっちゃうわ。」
検査での医療過誤のリスクも無い訳ではないし尤もな意見だ。
いろいろとNetで調べてみたが素人にはいまいちよく解らない。正式な結果は1週間後、来週金曜の診察時になるとのこと。
無症候性ならとりあえずは好しとしても症候性に移行しないとは限らない。検査結果を待つしかないか。
似た者夫婦と言うが、なにも肝臓が悪いのまで私に似る事は無かろうものを…。移植してやるにも私の肝臓では不合格間違いなし。となると子供から貰うしかないか。いやまだそこまでは行ってないと思うが…。
処方されているウルソ、漢方薬の熊の胆の主成分だとか。昔の人は経験的に知っていたのですね。でもこれは無症候性の場合は効くが症候性になった場合はあまり効かないという。これを処方されているって事は不幸中の幸いなのかも知れない。
職場の検診で血液検査から見つかったものだが、最初に聞いたときは死刑宣告されたような気分だった。わがままで口の悪いかみさんだが、彼女がいなくなったら何を支えに生きていけば良いのか。好き勝手に遊びまわってはいても家に帰ればかみさんが居るからそれが出来るって事を思い知らされてしまった。かみさんが居なくなったらもう何もする気がしない。仕事なんて特にそうだ。かみさんの支えがあったからこそ続けられたのだ。
ある程度の年齢に達した男性は妻に先立たれると1年以内に死ぬっていうのもまんざら嘘ではない。その危機に直面してよくわかった。
人に言われた事がある。「○さんって奥さんの話が多いですね。」それだけ私の人生がかみさんに支えられていたって事なのだろう。
身の周りに奥さんに先立たれた人もいる。私の何気ないかみさん話がその人達の心を傷付けていたのではないか?
危機に直面しないと考えなしな事ばかりやっていた事に気付かないっていうのも情けない話だ。