明星

随分日の入りが遅くなりました。
日の出は?というと相変わらず遅いです。最も遅い時期が冬至ではなく1月上旬なので、まだ早くなったとは思えない時期です。
丁度今の時期、帰宅時にまだ空の薄明るさが認められるようになってきた為尚更日が永くなった事が実感できます。
そして南西の空にナイフのような鋭い三日月とその傍に一段と明るく輝く金星が望めます。俗に言う宵の明星です。
地平線の向こうに隠れた太陽の光を反射してまばゆいほどの明るさです。そうなんですね、月も惑星も恒星とは違い自ら光る訳ではなく太陽の光を反射しているだけなんですね。今更言うほどの事でもありませんが。
月と宵の明星が直ぐ傍に並んで見える… この光景は何度見た事やら。
毎週末の夕暮れ時、木曽路の谷間から抜け出す坂下辺りから空が急に広がります。スキーを終え温泉に浸かってから帰途に就くと丁度この辺りを通るのが日没後。
残照に輝く西の空の少し南方向、藍色の空にくっきりと浮かぶ三日月と宵の明星。この光景を見ながら中津川の渋滞を凌ぎ帰途を急いでいたのです。何度見たことやら、とても数えきれません。
滅多にスキーになぞ行かなくなってしまいましたが、いつまでもしょうもない事ばかりが記憶に残っているものです。
毎日の会社帰り、K駅から我家までの一時、この光景にまだ子供達が一緒に遊んでくれた頃を思い出しています。